カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[165]

投稿日:2014年1月30日

関東一周のスタート

群馬←埼玉←東京
2008年12月22日

 12月22日5時、伊勢原の自宅を出発。「日本一周」の最後となる「関東一周」の開始だ。
 スズキの125ccスクーター、アドレスV125Gリミテッドで国道246号を走る。アドレスで切る夜明け前の風は強烈な冷たさ。多摩川を渡って東京都に入る頃にはうっすらと夜が明ける。
 日本橋に到着したのは6時30分。うれしいことにヤキソバンと昭文社の大久保さんが見送りに来てくれた。
 驚いたのは1989年の「日本一周」で出会った芝田剛さんが来てくれたこと。芝田さんとは日本本土最南端の佐多岬の近くで出会った。そのときの出会いを『50ccバイク日本一周2万キロ』(JTB刊)で次のように書いている。

 垂水、根占、大根占と通り、佐多岬に近づいたところで、日本一周中のライダーに出会った。つづいてもう一人、ヤマハのセローに乗った、同じく日本一周中のライダーにも出会った。彼は19歳。何と「19歳のセロー君」とは北海道の知床五湖でも出会っているのだ。
「夢中でここまで来たけれど、今はホームシックで…。早く家に帰りたい。だけど社会人になって、社会のことがよくわかるようになったとき、もう一度、日本一周にでたいな」という「19歳のセロー君」だった。

 その「19歳のセロー君」が芝田剛さん。芝田さんはぼくのノートに、「19歳のセロー君は39歳になりました」と書いてくれた。
 みなさんの見送りを受けて7時、日本橋を出発。川越街道の国道254号を行く。埼玉県に入った和光の「ガスト」で朝食。川越、東松山、児玉と通り、神流川を渡って群馬県に入った。
 さらに国道254号を行く。
 富岡では日本初の機械式製糸工場の「富岡製糸場」を見学し、上州の一宮、貫前神社を参拝。「コンニャクの町」下仁田では上信電鉄の終点、下仁田駅前でアドレスを止めた。
 下仁田から上信国境の内山峠へ。廃船のような形をした荒船山が大きく見えてくる。峠下の西下仁田温泉「荒船の湯」に入り、内山峠のトンネルを抜け、信州に入った。

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日本橋に来てくれたみなさん
日本橋を出発


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和光の「ガスト」で朝食
神流川の堤防上の道を走る


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群馬・長野県境の内山峠


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