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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[048]

投稿日:2014年5月21日

「表年」と「裏年」

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月17日
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民宿「ON&OFF」の朝食

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民宿「ON&OFF」を出発

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第41番の龍光寺に到着

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龍光寺本堂

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龍光寺の十一面観音

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龍光寺の大師堂

 4月17日7時、民宿「ON&OFF」の朝食。トーストと玉子焼き、ソーセージ、サラダ、それにみずみずしいイチゴのついた朝食はボリューム満点。食べ終わると、ご主人の野村さんとコーヒーを飲みながら話した。
 野村さんは裏山のシイの木を見ながら、「表年」と「裏年」の話をしてくれた。
「表年」の年は木の勢いがものすごいという。それが「裏年」になるとおとなしくなるというのだ。
 それは人生にもあてはまることで、人間でも樹木でも「表年」だけではなく、「裏年」が必要なのだという。「裏年」の間に力を蓄えるものなのだと野村さんは力説する。何ともいいお言葉ではないか。
 8時、民宿「ON&OFF」を出発。国道320号→県道57号→県道31号で第41番札所の龍光寺へ。ここには山門はない。石段を登っていくと、中央には稲荷神社があり、左手に本堂、右手に大師堂がある。十一面観音をまつる本堂と大師堂をまわったあと、稲荷神社を参拝した。
 弘法大師がこの地を訪れたとき、白髪の老人が現れ、「我、この地に住み、仏法を守護し、民に利益せん」と告げて姿を消した。大師はこの地が霊場であることを知り、この寺を創建したのだという。

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龍光寺は「南予七福神」のひとつ 稲荷神社 龍光寺からの眺め


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