V-Strom1000で行く台湾[5]
投稿日:2015年8月23日
早朝の松江路
8月5日5時起床。「ホテルK(柯達大飯店)」を出発し、夜明けの台北を歩く。この時間帯だと、4車線の松江路を通る車はほとんどない。大通りから裏通りに入っていく。まだほとんどの店が閉まっているなかにあって、「セブンイレブン」の明かりが目につく。すっかり台湾に定着した「セブンイレブン」や「ローソン」、「ファミリーマート」などの日本のコンビニだが、「セブンイレブン」の一人勝ちのような様相だ。
松江路の大通り沿いにも裏通り沿いにも、このエリアだけでも、何軒もの「セブンイレブン」がある。台湾のスズキ、台鈴工業の李さんは、「台湾人はセブンイレブンがないと、もう生きていけないんですよ」と冗談半分で言っていた。店に入ると、日本風のおにぎりを売っている。おでんが人気だとのことで、熱々のおでんを買っていく人も多い。夜明けの「セブンイレブン」は混んでいた。日本よりも台湾の「セブンイレブン」の方がはるかににぎわっているように見えた。
そのすぐ近くでは、屋台風の店が営業していた。そこではタクシーの運転手が揚げたての油條と豆乳の朝食を食べていた。油條と豆乳の朝食はなつかしい。旧満州(中国東北部)を「軽機スズキ」の110ccバイクで走ったときは、何度となく食べた朝食。横浜の中華街でも、揚げたての油條を食べながら歩くのがぼくは好きなのだ。屋台風の店で朝食を食べている運転手のタクシーはトヨタのウイッシュ。台北の新しいタクシーの大半はウイッシュだ。トヨタは台湾では圧倒的なシェアーを誇っているが、高級車のレクサスもよく見かける。
ズラズラズラッと看板を掲げた店が軒を並べる通りを歩く。その中に「小樽ラーメン」の看板を掲げた店を発見。そこには「日本」をあえていれている。台湾では日本とか日式はブランドで、それだけでより多くの客が入るという。我々日本人が英語が入っていると、ちょっとかっこいいと思うのと同じで、漢字の中にカタコトの日本語(ひらがなやカタカナ)の入った看板をよく見かける。台湾では英語の看板を見かけることはほとんどない。