カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く日本[29]

投稿日:2015年12月10日

三太郎峠越え

2015年9月19日(東京〜鹿児島)

 国道3号で熊本を出発。宇土を過ぎたところで快走路の松橋バイパスを行く。ついついV−ストローム1000のアクセルを開いてしまうので、バックミラーを見たり、車の流れに気をつけながら走る。こんなところでやられたら即、一発免停だ…。

 八代の手前には九州道の八代JCT。ここで国道3号に沿って走る南九州道が分岐する。熊本県内の南九州道は現在、芦北ICまで延びている。

 八代の町中に入り、球磨川を渡り、名湯日奈久温泉を過ぎると「三太郎峠越え」だ。

 まずは赤松太郎峠を越える。峠は赤松トンネルで貫かれている。次に佐敷太郎峠を越える。峠は佐敷トンネルで貫かれている。最後に津奈木太郎峠を越える。峠は津奈木トンネルで貫かれている。これらの三太郎峠を越えるたびに、きっと何か由来があるはずだと調べてみるのだが、わからないままなのだ…。国道3号を走るたびに、「なんで三太郎なんだろう?」と思いながら峠を越えている。三太郎峠は薩摩街道(鹿児島街道)最大の難所。歴史の古い峠道なので、きっと何か由来があるはずだ。

 赤松太郎峠、佐敷太郎峠、津南木太郎峠の三太郎峠には旧道が残っている。狭路だが3本とも舗装路なので問題なく越えられる。南九州道は芦北ICまで完成しているが、赤松太郎峠は新赤松トンネルで、佐敷太郎峠は新佐敷トンネルで抜けている。津南木太郎峠を抜ける新津南木トンネルは芦北ICよりも南になるのでまだ開通していない。

 三太郎峠を越えると九州新幹線の新水俣駅前を通り、熊本から100キロの水俣に到着。水俣の町を走り抜けて鹿児島県に入る。V−ストローム1000のメーターでは1430キロ。鹿児島県に入ると、「お〜、遠くまできたものだ」という気分になる。

 出水の「つる乃湯温泉」(370円)に入っていく。ここでは泊ったこともあるのでなつかしい。すっきりさっぱりしたところで鹿児島を目指してV−ストローム1000を走らせる。東シナ海に落ちていく夕日を見ながらの走行だ。出水市から阿久根市に入り、東シナ海の海岸にある道の駅「阿久根」でV−ストローム1000を止め、夕日が水平線に沈んでいくのを見届けだ。

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▲熊本を出発

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▲赤松太郎峠の赤松トンネル

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▲八代海の田浦港が見えてくる

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▲佐敷太郎峠の佐敷トンネル

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▲津南木太郎峠の津南木トンネル

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▲出水の「つる乃湯温泉」に入る

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▲東シナ海に落ちていく夕日

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▲東シナ海の水平線に沈む夕日

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