カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く日本[31]

投稿日:2015年12月13日

1533キロで終点到着

2015年9月20日(東京〜鹿児島)

 9月20日。6時前に川内駅前の「東横イン」を出発。V−ストローム1000を走らせ、国道3号で鹿児島へ。国道3号沿いのコンビニで朝食。いつものおにぎり2個と「お〜い お茶」。串木野、市来と通り、7時30分には鹿児島に到着だ。西郷さん(西郷隆盛)の銅像下の交差点が国道3号の終点。そこは国道10号の終点でもある。「東京→鹿児島」は1533キロだった。

 西郷さんの銅像下のT字の交差点は、国道58号の起点にもなっている。この国道58号は沖縄本島へとつづく「海街道」。鹿児島港から種子島へ、種子島からは奄美大島へ、そして沖縄本島の起点は最北端の辺土岬に近い奥の集落で、沖縄本島の西海岸を南下し、那覇の明治橋が終点になっている。

 さー、鹿児島探訪の開始だ。

 国道58号で鹿児島港まで行き、桜島フェリーのターミナルや種子島へのフェリー乗り場を見てまわる。鹿児島中央駅の近くでは、朝からやっている「あけぼの」という店で、串木野産の「さつまあげ」(1パック89円)を買って食べた。

 鹿児島中央駅は九州新幹線の開業以前は西鹿児島駅だった。駅前にはにぎやかな朝市が毎日、立った。西鹿児島駅前の朝市を見に鹿児島に来たこともあるので、ぼくにとってはなつかしの地。朝市には早い人だと4時前には来ていた。6時から8時頃までが一番にぎわった。露天市で野菜類やサツマイモ、ジャガイモが山のように積まれて売られていた。さつま揚げや漬物も売られていた。ちなみに鹿児島ではサツマイモはカライモ、さつま揚げはつけ揚げと呼ばれている。

 朝市のおばちゃんは、「遠い人はね、指宿や山川から来ているのよ。毎朝、3時前には起きて。朝市に出す品物を用意すると一番列車に乗るの。西鹿児島駅に着くのは6時20分。薩摩の女はみんな働き者なのよ」といっていた。

 鹿児島中央駅前の朝市は今でも開かれているのだろうか。この日は日曜日なのでまったく見られなかったが…。

 最後に鶴丸城跡に行く。ここは薩摩藩77万石、島津氏270年間の居城。しかしほとんど何も残っていない。擬宝珠のついた石橋や苔むした石垣、蓮の浮かぶ堀が、かろうじて加賀藩に次ぐ日本第2の大藩の面影をとどめている。城の背後の城山は、明治10年の西南戦争最後の戦場。激戦を物語るように、城跡の石垣には無数の弾痕が残っている。

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▲夜明けの川内駅

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▲川内駅前を出発

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▲これがいつもの「コンビニ朝食」

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▲鹿児島に到着

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▲鹿児島港の桜島フェリーターミナル

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▲目の前を桜島フェリーが通り過ぎていく

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▲鹿児島港の岸壁にV−ストローム1000を止める

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▲種子島行きのフェリーが見える

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▲鹿児島中央駅前の交差点

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▲鹿児島中央駅前の大通りを行く

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▲鹿児島名物の「さつま揚げ」を食らう!

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▲左手には鶴丸城の石垣

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