東北四端紀行[25]
投稿日:2017年3月14日
北端編 5 海峡ラインは山岳ハイウエーだ
東北最北端(本州最北端)の大間崎では、「かもめ食堂」で名物の「大間崎丼(1500円)を食べた。甘辛く煮たイカとホタテが丼飯の上にゴソッとのっている。イカもホタテも丼から落っこちそう。ボリューム満点だ。
大間崎を出発すると、大間の町に入っていく。そして東北最北(本州最北)の温泉、大間温泉の「海峡保養センター」(入浴料370円)へ。改装されて新しくなった大浴場の湯につかった。ほぼ無色透明の湯で塩分が濃い。
大間からはスズキDR−Z400Sを走らせ、国道338号を南下する。大間原発(建設中)のわきを通り、大間町から佐井村に入る。佐井村の中心の佐井では「津軽海峡文化館アルサス」2階の「海峡ミュージアム」(入館無料)を見学。入口には八幡宮祭礼の山車が展示されている。佐井港からは名所、仏ヶ浦への観光船が出ている。
佐井からさらに国道338号を南下。海にストンと落ちる願掛岩を見て、国道沿いの展望台からは名勝の仏ヶ浦を見下ろした。国道338号は「海峡ライン」の愛称で知られているが、かつてはけっこうハードなダート国道だった。それが今では2車線の山岳ハイウエー。交通量は極少で走りを楽しめる。
佐井村からむつ市に入り、山地を下ったところで脇野沢温泉「保養センター」(入浴料250円)の湯に入った。がら〜んとした館内。浴室には誰もいない。ほぼ無色透明の湯で、かなり塩分が濃い。湯から上がると、脇野沢の海岸に出た。
脇野沢では津軽半島の蟹田港行きのフェリーの出る脇野沢港を見て、海沿いの県道175号で行止り地点の九艘泊まで行く。その途中では牛ノ首岬沖の鯛島を見る。見れば見るほど鯛にそっくりな形をしたこの小島には、坂上田村麻呂と村娘の悲恋伝説が伝わる。
九艘泊の九艘泊漁港まで行くとDRを停め、断崖が海に落ちる北海岬の遊歩道を歩いた。遊歩道の行止り地点まで行って戻ったが、北海岬の大断崖は迫力満点。北海岬は下北半島南西端の岬になるが、尻屋崎が北東端の岬で大間崎が北端の岬になる。