カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[51日目]

投稿日:2017年9月20日

2度目の秩父の温泉めぐり

本州西部編 2日目(2007年1月11日)

 丸山温泉「丸山鉱泉旅館」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、納豆、塩ジャケ、カマボコ、半熟卵、豆乳入り湯豆腐、のりといった朝食を食べ、9時、出発。今日もオバラッチが同行してくれる。

 第1湯目は美やま温泉「ホテル美やま」の湯。露天風呂の湯につかりながら横瀬川の流れを見下ろす。次の山田温泉は休業中で入れず。日野温泉は「鳩の湯旅館」は入浴のみは不可だったが、「白雲荘」は12時から入浴できる。ということで、ここにはまたあとで来ることにする。

 第2湯目は巴川温泉「巴川荘」の湯。古代檜の木の湯船がいい。湯から上がると早めの昼食。近くの「弁天茶屋」で「もりそば」を食べた。

 12時を過ぎたところで日野温泉に戻る。

 第3湯目の日野温泉「白雲荘」の湯に入る。内風呂と露天風呂。露天風呂は小さなもので、3、4人も入れば満杯。このような小さな露天風呂に一人で入るのは悪くない。心がすごく落ち着く。すぐ後ろには狸の置物。次の津谷木温泉は定休日で入れなかった。

 第4湯目は小鹿野温泉では温泉旅館「梁山泊」の「昇龍の湯」に入った。総大理石の石の湯船。湯から上がると、リンゴジュースをキューッと飲み干した。次の赤谷温泉「小鹿荘」も定休日で入れなかった。

 第5湯目の千鹿谷温泉へ。舗装林道の千鹿谷林道を走り、「千鹿谷鉱泉旅館」に到着。ところが普通の民家風温泉宿には人の気配がない。ガラッと玄関の戸をあけて中に入ると、そこには「どうぞご自由に入浴して下さい」と書かかれているではないか。「午後4時までは留守しています」とも書かかれている。

「それでは遠慮なく」と、入浴料の600円を玄関に置き、ズカズカッと上がりこみ浴室へ。小さな湯船のふたをあけて湯につかった。湯温はジャスト適温に設定されていた。誰もいない温泉宿に勝手に上がりこみ、湯につかっているのは何とも不思議な気分。我が「温泉人生」でも初めての経験だ。

 この千鹿谷温泉は新木温泉や日野温泉などとともに、「秩父七湯」に数えられる古湯。このように秩父というところは、あちこちに歴史の古い温泉が点在しているが、それは秩父の札所巡りとおおいに関係があると思われる。

 第6湯目はかおる温泉「かおる鉱泉旅館」の湯。内風呂のみで、浴室からは吉田川の渓谷を見下ろす。

 第7湯目は秩父川端温泉「凡の湯」。荒川沿いの露天風呂に入る。湯は温め。湯にはぬめりがあってツルツルする。この秩父川端温泉をもって、「秩父の温泉めぐり」を終えた。

 秩父から群馬県境の神流川へ。その途中では杉ノ峠を越えた。峠道を下っていくと、夕暮れの神流川の谷間の風景が目に飛び込んでくる。明かりの灯りはじめた谷間はキラキラ光り輝き、きらびやかさを漂わせていた。

 第8湯目は神流川沿いの神流川温泉「湯郷白寿」の湯。大浴場と露天風呂の濁り湯につかる。温泉の成分が湯船に堆積し、湯には温泉の成分の濃い味がする。

 第9湯目の神川温泉「かんなの湯」の神流川沿いの温泉。ここの入浴料金は1000円超の1200円なので、断念しようかと思ったが、会員料金は980円だという。入会金は不要で、書類を書くだけだという。それならばと、会員になって「かんなの湯」に入った。

 埼玉県から群馬県に入る。ここからは「関東編」にひきつづいての「上州の温泉めぐり」の第2弾目の開始だ。

 第10湯目は京ヶ島温泉の日帰り湯「湯都里」。大規模な温泉施設で、大浴場のほかに何種もの露天風呂がある。岩盤浴もできる。湯から上がると夕食。「うな重」を食べた。繰り返しになるが、ウナギはぼくの大好物なのだ。

 いい気分で「湯都里」を出ると、「カソリさ〜ん」と声をかけられた。地元、高崎の「マンゴロウさん」。「カソリ捕獲」を目指して神川温泉まで行ったとのことだが、すれ違いに終わり、「それならば、ここだ」と「湯都里」にやってきた。

「マンゴロウさん」はぼくのバイクをみつけると、寒空の下、じっと待ってくれていた。そんな「マンゴロウさん」からはカンビールと魚肉ソーセージ、チーかま、イカの燻製の差し入れをもらった。

 第11湯目は高崎中尾温泉の日帰り湯「天神の湯」。けっこう熱い湯で、オバラッチと歯をくいしばって湯につかった。

 第12湯目は前橋駅前温泉の日帰り湯「ゆ〜ゆ」。大浴場と露天風呂。若干の色つき湯。湯から上がると、同じく前橋駅前の「東横イン」に泊まった。

 前夜にひきつづいての「オバラッチ」との宴会開始。「マンゴロウさん」が差し入れてくれたカンビールで乾杯。カソリ&オバラッチの飲みっぷり&食べっぷりはすさまじいほどで、コンビニで買ったカンビール、ワンカップや食材などをあっというまに飲みつくし、食べつくした。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 丸山温泉「丸山鉱泉旅館」
朝食 丸山温泉「丸山鉱泉旅館」 ご飯、味噌汁、納豆、塩ジャケ、カマボコ、半熟卵、豆乳入り湯豆腐、のり
9時 丸山温泉「丸山鉱泉旅館」を出発
427湯目 美やま温泉「ホテル美やま」(800円)
山田温泉 休業中
428湯目 巴川温泉「巴川荘」(800円)
昼食 「弁天茶屋」 「もりそば」(550円)
429湯目 日野温泉「白雲荘」(800円)
津谷木温泉 定休日で入れず
430湯目 小鹿野温泉「梁山泊」(500円)
赤谷温泉 定休日で入れず
431湯目 千鹿谷温泉「千鹿谷鉱泉旅館」(600円)
432湯目 かおる温泉「かおる鉱泉旅館」(600円)
433湯目 秩父川端温泉「凡の湯」(600円)
杉の峠 峠越え
434湯目 神流川温泉「湯郷白寿」(700円)
435湯目 神川温泉「かんなの湯」(980円)※会員料金(書類を書くだけ)
群馬県に入る
436湯目 京ヶ島温泉「湯都里」(830円)
夕食 京ヶ島温泉「湯都里」 「うな重」(980円)
「マンゴロウさん」との出会い
437湯目 高崎中尾温泉「天神の湯」(630円)
438湯目 前橋駅前温泉「ゆ〜ゆ」(600円)
23時10分 前橋「東横イン前橋駅前」(1泊朝食6510円)
本日の走行距離数 161キロ
本日の温泉入浴数 12湯

丸山温泉「丸山鉱泉旅館」から見る武甲山「丸山鉱泉旅館」の朝食三杯飯を食べるカソリ

丸山温泉「丸山鉱泉旅館」から見る武甲山 「丸山鉱泉旅館」の朝食 三杯飯を食べるカソリ

「丸山鉱泉旅館」を出発秩父のシンボル、武甲山を見ながら走る美やま温泉「ホテル美やま」

「丸山鉱泉旅館」を出発 秩父のシンボル、武甲山を見ながら走る 美やま温泉「ホテル美やま」

「ホテル美やま」の湯に入る山田温泉は休業中巴川温泉「巴川荘」

「ホテル美やま」の湯に入る 山田温泉は休業中 巴川温泉「巴川荘」

「巴川荘」の湯「弁天茶屋」の「もりそば」日野温泉「白雲荘」

「巴川荘」の湯 「弁天茶屋」の「もりそば」 日野温泉「白雲荘」

「白雲荘」の露天風呂に入る津谷木温泉「クアパレスおがの」は定休日小鹿野から見る秩父の山並み

「白雲荘」の露天風呂に入る 津谷木温泉「クアパレスおがの」は定休日 小鹿野から見る秩父の山並み

小鹿野温泉「梁山泊」赤谷温泉「小鹿荘」は定休日千鹿谷温泉「千鹿谷鉱泉旅館」

小鹿野温泉「梁山泊」 赤谷温泉「小鹿荘」は定休日 千鹿谷温泉「千鹿谷鉱泉旅館」

「千鹿谷鉱泉旅館」の湯に入るかおる温泉「かおる鉱泉旅館」の湯に入る秩父川端温泉「凡の湯」

「千鹿谷鉱泉旅館」の湯に入る かおる温泉「かおる鉱泉旅館」の湯に入る 秩父川端温泉「凡の湯」

「凡の湯」に入る神流川温泉「湯郷白寿」神川温泉「かんなの湯」

「凡の湯」に入る 神流川温泉「湯郷白寿」 神川温泉「かんなの湯」

京ヶ島温泉「湯都里」「湯都里」の「うな重」高崎中尾温泉「天神の湯」

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前橋駅前温泉「ゆ〜ゆ」は第12湯目!「マンゴロウさん」からの差し入れをいただく「オバラッチ」と連夜の宴会開始

前橋駅前温泉「ゆ〜ゆ」は第12湯目! 「マンゴロウさん」からの差し入れをいただく 「オバラッチ」と連夜の宴会開始

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