温泉めぐり日本一周[64日目]
投稿日:2017年11月21日
久しぶりに朝湯に入れず
毎朝、7時30分朝湯、8時朝食、9時出発というパターンがつづいていたが、青井谷温泉「おぐら館」では朝湯に入れなかった。泊り客はぼく一人のようで、一人だけのためには湯を沸かしてはいられないのだろう。原油高騰のご時勢では仕方ないか…。温泉宿の経営はどこも大変なのだ。ということで朝湯が朝寝に変わり、朝食までの30分間、ぐっすりと眠った。
ご飯、味噌汁、目玉焼き、塩ジャケ、ウド、のり、漬物という朝食を食べ、9時、青井谷温泉を出発。
第1湯目は山田温泉「玄猿楼」の湯。広い湯船。湯につかりながら熱心に年金を論じ合っている2人の話を聞いた。年金をもらえる人はいいが、年金とは縁のないカソリは一瞬、不安がよぎる。「まあ、いいか。明日は明日の風が吹くさ」と自分で自分に言い聞かせて湯を上がった。
第2湯目は牛岳温泉「牛岳温泉健康センター」の湯。ここの入口には「牛岳温泉の開湯」と題して、開湯までのいきさつが書かれている。次の寺尾温泉の一軒宿「寺尾温泉」は入浴不可。
第3湯目は湯来楽温泉「湯来楽」の湯。大浴場と露天風呂。赤褐色の湯で、深さ1250メートルの深さまで掘った大深度温泉。湯から上がると大広間で昼食。「かき揚げ丼」を食べたが、ジャンボかき揚げで、丼からはみ出すような大きさだ。
砺波からは庄川に沿って南下し、庄川温泉郷の温泉めぐりを開始する。
水神温泉の一軒宿は廃業湯で入れず。
第4湯目は庄川清流温泉「やまぶき荘」の湯。かわいらしい湯船。浴室からは庄川の流れを見下す。次の弁天温泉の一軒宿「弁天温泉」はまだ湯を沸かしていないということで入れなかった。
第5湯目は雄神温泉の旅館「川金」。ここは見るからに「入浴のみは無理だな…」と思わせるような上宿だったが、だめもとで入浴を頼んだらOK。こういうときはうれしいものだ。午後の温泉宿には誰もいない。そんな上宿の大浴場と露天風呂の湯に自分一人、ゆったり気分で入った。次の庄川温泉の一軒宿「ゆめつづり」は入浴のみは不可。赤岩温泉の一軒宿は廃業湯。
第6湯目は薬師温泉「庄永閣」の湯。庄川温泉郷では入れない温泉がつづいているのでホッとした気分。湯船には薬師像がまつられている。
第7湯目は三楽園温泉の旅館「三楽園」。ここは「鳥越えの湯」で知られている。庄川温泉郷には7湯あるが、そのうち入れたのは4湯だった。
庄川温泉郷から国道156号を南下し、庄川の谷間に入っていく。天気は崩れ、ザーザー音をたてて雨が降ってくる。
第8湯目は湯谷温泉の「湯谷亭」。ここは食事とのセットで予約を入れた人しか入れないが、「今日は客もいないのでどうぞ」と若い人が湯屋の鍵をあけてくれた。そのおかげで木の湯船につかれた。
湯谷温泉からが問題だった。庄川沿いに国道156号を南下していくつもりだったが、宿がとれない…。新大牧温泉の「かんぽの宿」は廃業、五箇山温泉の国民宿舎は休業。それではと岐阜県平瀬温泉の何軒かの温泉宿に電話したが、宿はとれなかった。おまけにこの雨が雪に変わる心配もあった。夜の雪道を走るのだけは避けたかった。そこで急きょ、「南」から「北」へと進路を変更。国道156号で砺波から高岡に向かった。
第9湯目の高岡岩坪温泉の温泉銭湯「凧」に入った。
「凧」の湯から上がったのは20時50分。それからの宿探し。高岡や氷見周辺の温泉宿に電話したが、(この時間では当然のことだが)どこも宿はとれない。温泉宿を諦め、高岡のビジネスホテルに泊ろうと思ったが、「これが最後」と電話した宮島温泉「滝乃荘」に宿がとれたのだ。カソリの執念が勝った!
すぐさま石川県との県境に近い宮島温泉へ。「滝乃荘」に到着したは21時30分。すぐさま第10湯目の「宿湯」につかり、冷え切った体をあたためた。
それにしても旅はおもしろい。
もし岐阜県の平瀬温泉に宿がとれていれば、「今ごろは白川郷の雪中ナイトランだったな」とそう思うと、心底よかったと思えるし、笑いがこみあげてくる。「一寸先は闇」、いやいや「一寸先はまったくわからない」からこそ、旅はおもしろいのだと思うカソリ。「南」から「北」への予定大変更を喜ぶのだった。
朝食 | 青井谷温泉「おぐら館」 ご飯、味噌汁、目玉焼き、塩ジャケ、ウド、のり、漬物 |
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9時 | 青井谷温泉「おぐら館」を出発 |
音川温泉 廃業湯 | |
558湯目 | 山田温泉「玄猿楼」(600円) |
559湯目 | 牛岳温泉「牛岳温泉健康センター」(600円) |
寺尾温泉 入浴のみは不可 | |
560湯目 | 湯来楽温泉「湯来楽」(800円) |
昼食 | 湯来楽温泉「湯来楽」「かき揚丼」(650円) |
水神温泉 廃業湯 | |
561湯目 | 庄川清流温泉「やまぶき荘」(500円) |
弁天温泉 入れず | |
562湯目 | 雄神温泉「川金」(700円) |
庄川温泉 入浴のみは不可 | |
赤岩温泉 廃業湯 | |
563湯目 | 薬師温泉「庄永閣」(800円) |
564湯目 | 三楽園温泉「三楽園」(700円) |
565湯目 | 湯谷温泉「湯谷亭」※好意で入れさせてもらった |
566湯目 | 高岡岩坪温泉「凧」(370円) |
21時30分 | 宮島温泉「滝乃荘」(1泊朝食7500円) |
567湯目 | 宮島温泉「滝乃荘」 |
夕食 | コンビニ弁当 |
本日の走行距離数 145キロ | |
本日の温泉入浴数 10湯 |
青井谷温泉「おぐら館」の朝食 | 「おぐら館」を出発 | 山田温泉「玄猿楼」 |
牛岳温泉「牛岳温泉健康センター」 | 「牛岳温泉健康センター」の開湯碑 | 寺尾温泉の一軒宿「寺尾温泉」は入浴のみ不可 |
湯来楽温泉「湯来楽」 | 「湯来楽」の「かき揚丼」 | 砺波平野から南の山並みを眺める |
雄神温泉「川金」 | 「川金」の大浴場 | 「川金」の露天風呂に入る |
薬師温泉「庄永閣」 | 三楽園温泉「三楽園」 | 高岡岩坪温泉「凧」 |