温泉めぐり日本一周［80日目］

投稿日：2018年2月12日

周防大島の温泉をめぐる

本州西部編　31日目（2007年2月9日）

　宇部の若林宅の朝食では名産の「宇部かまぼこ」をいただいた。これが絶品だ。赤と白の「かま刺し」、それと「宇部かまぼこ」の最高ブランドの「新川」。しっかりとした噛みごたえと、深みのある味が大きな特徴だ。

　それと山口の郷土料理の「ケンチョウ」。名前がおもしろいではないか。見た目には「ケンチン汁」の汁なしといったところだ。

　雨の中、すっかりお世話になった若林宅を出発。降りつづく雨の中、スズキDJEBEL250XCを走らせる。前日にひきつづいての「恵みの雨」。この雨のおかげで、辛い花粉症の症状も大分、おさまった。

　第1湯目は持世寺温泉の日帰り湯「上の湯」。ここは8時30分のオープンで、「一番湯」に入れた。オープンと同時に、次々に入浴客がやってくる人気の湯。熱めの湯と温めの湯、2つの湯船。無色透明のやわらかな湯だ。2階、3階にも内風呂や露天風呂があるとのことで、休憩を含めて別料金になる。若林さんのおばあさんもよく行くという湯治の湯。ここには日帰り湯のほかに「旅館部」もあって宿泊できる。山口県の瀬戸内側では数少ない名湯のひとつだ。

　第2湯目は秋穂温泉。ここでも「秋穂荘」の一番湯に入った。大浴場と露天風呂の湯を独り占め。ここは「海眺の宿」を売り物にしているのだが、残念ながら天気は悪く、海と空の境は定かでなかった。瀬戸内海はボーッと霞んでいた。つづいて鳴滝温泉「満天の湯」に行ったが、休業中で入れなかった。

　第3湯目は湯野温泉の国民宿舎「湯野荘」。ここは内風呂のみ。湯から上がると、「日替わり弁当」の昼食を食べた。刺身とひと口カツ、茶わん蒸し、それに吸い物のついた「日替わり弁当」だった。

　徳山で国道2号から国道188号に入り、大畠から大島大橋で周防大島に渡る。周防大島は瀬戸内海では淡路島、小豆島に次ぐ第3位の大きな島。さー、周防大島の温泉めぐりの開始だ。

　第4湯目は大島大橋のたもとにある周防大島温泉の温泉旅館「大観荘」の湯。演歌の流れる「演歌風呂」と「絶景湯」の露天風呂に入った。露天風呂の湯につかりながら、正面に流れの速い大畠瀬戸、右手に大島大橋を眺めた。

　第5湯目は竜崎温泉の日帰り湯「潮風の湯」。浴室からの眺めは抜群で、安下庄湾の海越しに周防大島の主峰群を一望する。塩分の濃い茶色っぽい湯。

　第6湯目は片添ヶ浜温泉の日帰り湯「遊湯ランド」の湯。内風呂と露天風呂に入ったが、若干、黄色ぽい湯はやはり塩分が濃い。これら3湯に入り、ふたたび大島大橋を渡って大畠に戻った。

　第7湯目は由宇温泉「ゆう温泉」はアルカリ泉のツルツル湯。内風呂と露天風呂。露天風呂には豪快に流れ落ちる打たせ湯がある。

　第8湯目は三丘温泉「バーデンハウス三丘」。ここの入浴料は1050円で上限の1000円を超えているが、「まあいいだろう」とヨシとした。大浴場と露天風呂。露天風呂は大岩を配した大岩風呂。内風呂にも大岩風呂がある。

　第9湯目は岩国温泉「五橋の湯」。大浴場と露天風呂。無色透明の湯で浴室からは岩国の夜景を眺めた。

　岩国温泉「五橋の湯」から上がると、岩国の名所、錦帯橋に行き、夜の錦帯橋を見た。

　岩国から国道2号で県境を越えて広島県に入る。やっと雨は上がる。やがて右手に宮島が見えてくる。黒々とした夜の宮島は、ドキッとするくらいに大きく見える。

　今晩の宿は目の前に宮島を眺める宮浜温泉の「旅館かんざき」。22時20分という遅い時間の到着にもかかわらず、快く迎えてもらえたのがうれしい。

　さっそく第10湯目の「宿湯」に入った。品格を感じさせる湯から上がると、コンビニ弁当の夕食。かろうじて手に入れた「納豆巻き」と「おにぎり」をありがたくいただいた。

本日のデータ　料金等は当時のものです
朝食	宇部の若林家で　ご飯、宇部かまぼこ、ケンチョウ
8時	宇部の若林家を出発
723湯目	持世寺温泉「上の湯」（400円）※1時間
724湯目	秋穂温泉「秋穂荘」（550円）
	鳴滝温泉　休業中で入れず
725湯目	湯野温泉「湯野荘」（462円）
昼食	湯野温泉「湯野荘」　「日替わり弁当」（840円）
726湯目	周防大島温泉「大観荘」（1000円）
727湯目	竜崎温泉「潮風の湯」（700円）
728湯目	片添ヶ浜温泉「遊湯ランド」（500円）
729湯目	由宇温泉「ゆう温泉」（700円）
730湯目	三丘温泉「バーデンハウス三丘」（1050円）
731湯目	岩国温泉「五橋の湯」（750円）
	広島県に入る
22時20分	宮浜温泉「旅館かんざき」（1泊朝食7500円）
732湯目	宮浜温泉「旅館かんざき」
夕食	コンビニ弁当
本日の走行距離数　352キロ
本日の温泉入浴数　10湯