カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[153日目]

投稿日:2018年11月12日

阿蘇のカルデラを一望

九州編 24日目(2007年5月13日)

 神園温泉「神園山荘」の朝湯に入る。大浴場と露天風呂。露天風呂には大岩風呂のほかに五右衛門風呂もある。湯から上がると朝食。ご飯、味噌汁、焼魚、明太子、サラダ、海苔、納豆、梅干し、牛乳の朝食を食べ、9時10分に出発。

 神園温泉「神園荘」には、福岡から車を飛ばして「yoshiさん一家」が来てくれた。奥さん、中2の娘さん、小4の息子さんが一緒だ。第1湯目には付き合ってくれるというので、阿蘇一の宮温泉に行く。国道57号で阿蘇へ。立野を過ぎると阿蘇のカルデラ内に入っていく。阿蘇市の宮地で国道57号を左折。阿蘇神社前を通り、北阿蘇の外輪山に向かっていく。その下に阿蘇一の宮温泉の日帰り湯「温泉センター」がある。

 大浴場と露天風呂。大浴場の湯には「飲用不適」と書かれているが、そなえつけのコップで湯を飲む人が多い。こうしておかないと、きっと保健所がうるさいのだろう。もちろんぼくもコップ1杯の湯を飲んだ。

「yoshiさん」の息子の「りょうちゃん」と一緒に露天風呂に入る。温めの湯。「りょうちゃん」は「カソリさんて、ウチのお父さんと同じくらいの歳?」と聞く。「エライぞ、りょうちゃん!」。そのひと言で「yoshi家」のしっかりとした家庭教育を見る思いがした。

 露天風呂には隣の女湯の声が筒抜けで聞こえてくる。「yoshiさん」の奥さんは娘さんと一緒に入っているのだろう、地元のおばちゃんに、「まあ、姉妹みたい。高校生のよう!」といわれている。湯から上がると、そんな「yoshiさん一家」と差し入れの「リポビタンDスーパー」で乾杯!

 阿蘇一の宮温泉で「yoshiさん一家」と別れ、やまなみハイウェイで北阿蘇の外輪山を越えていく。阿蘇のカルデラを一望。水の張られた水田に青空が映っている。すごい眺めだ。やまなみハイウェイを右折し、高原を貫くひと筋の舗装路を走る。右手には阿蘇の山々、左手には久住の山々。これもすごい眺めだ。

 第2湯目は阿蘇やまなみ温泉「阿蘇やまなみリゾートホテル」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。目の前はゴルフ場。広々とした高原の風景が広がっている。

 第3湯目は御湯船温泉「御湯船温泉館」。内風呂の小さ目な湯船は鉄分を含んだ濁り湯。熱めの湯なので長湯はできない。湯から上がると昼食。阿蘇名物高菜飯の「炒飯」を食べた。

 熊本県から大分県に入る。

 第4湯目は白丹温泉「ふれあいの湯」。ここは泉質の良さで定評がある。大浴場の内風呂のみで、露天風呂には湯が張られていなかった。

 第5湯目は久住高原温泉「民宿久住」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。露天風呂もあるのだが、入れるような状態ではなかった。湯はジャスト適温。飲湯可。浴室からは正面に久住山を見る。

 こうして白丹温泉、久住高原温泉の2湯に入り、熊本県に戻った。

 第6湯目は扇温泉だ。小国郷の温泉めぐりの時は休業で入り損ねた温泉。山中の一軒宿「おおぎ荘」の湯に入る。館内には男女別の内風呂と露天風呂があるが、ここの目玉はなんといっても山上の混浴露天風呂。息を切らして登り、広々とした露天風呂の湯につかる。空が近い。周囲の山並みを一望し、青く霞んだ山並みを遠望する。ここの源泉は64.7度という高温湯。それだからこれだけの露天風呂を山上につくれるのだろう。湯口の湯は熱くてさわれない。

 第7湯目は寺尾野温泉。田んぼの外れにポツンと共同浴場の「薬師湯」がある。料金箱に100円を入れて湯につかる。熱めの湯と温めの湯。飲泉可。ここには先客がいた。地元の人で、ぼくが神奈川県から来たというと、戦時中、浦賀の海軍基地で2年間過ごした時のことをなつかしそうに話してくれた。

 寺尾野温泉を出ると、何と「吉村さん」が手を振ってくれいる。2度目の出会い。それにしてもよくここがわかったものだ。

「吉村さん」との温泉めぐりがはじまった。

 第8湯目は産山温泉「花の温泉館」の湯。大浴場と露天風呂。湯は濁り湯。湯から上がると、吉村さんと「アクエリアス」で乾杯した。

 産山温泉からやまなみハイウェイ経由で国道57号に戻ると、国道57号沿いの3湯をめぐった。

 第9湯目は阿蘇宮地温泉「アゼリア21」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。湯は無色透明。

 第10湯目は阿蘇坊中温泉「夢の湯」。内風呂と露天風呂に入る。湯は緑がかった濁り湯だ。

 第11湯目は阿蘇温泉「EAUX MER」の湯。ここは温泉リゾート施設。湯から上がると、夕食の「カレーライス」を食べた。

 阿蘇温泉からは「吉村さん」の先導で熊本市内へ。

 第12湯目は八島温泉の温泉銭湯「八島温泉」。熊本市内では唯一の温泉銭湯だとのことで、吉村さんに案内してもらわなかったら、とてもではないがたどり着けなかったことだろう。迷路を走り抜けた住宅街の中に「八島温泉」はあった。熱めの湯と温めの湯の2つの湯船。緑がかった湯の色。気分よくつかった「八島温泉」の湯だった。

 つづいて第13湯目の湯らっくす温泉「ゲンキ・スクエア」の湯に入る。大浴場と露天風呂。露天風呂にはビルの谷間風の3筋の打たせ湯がある。

 湯らっくす温泉「ゲンキ・スクエア」から今晩の宿、熊本城温泉「城の湯」へ。吉村さんの先導なのでまったく道に迷うこともなく、道を探すこともなく、22時30分、「城の湯」に到着。ここで「吉村さん」と別れ、第14湯目の「宿湯」に入るのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 神園温泉「神園山荘」
朝食 神園温泉「神園山荘」 ご飯、味噌汁、焼魚、明太子、サラダ、海苔、納豆、梅干し、牛乳
9時10分 神園温泉「神園山荘」を出発
出会い yoshiさん一家
1473湯目 阿蘇一の宮温泉「温泉センター」(200円)
1474湯目 阿蘇やまなみ温泉「阿蘇やまなみリゾートホテル」(500円)
1475湯目 御湯船温泉「御湯船温泉館」(300円)
昼食 御湯船温泉「御湯船館」の高菜飯チャーハン(500円)
大分県に入る
1476湯目 白丹温泉「ふれあいの湯」(250円)
1477湯目 久住高原温泉「民宿久住」(300円)
熊本県に入る
1478湯目 扇温泉「おおぎ荘」(500円)
1479湯目 寺尾野温泉「薬師湯」(100円)
出会い 吉村さん
1480湯目 産山温泉「花の温泉館」(400円)
1481湯目 阿蘇宮地温泉「アゼリア21」(400円)
1482湯目 阿蘇坊中温泉「夢の湯」(400円)
1483湯目 阿蘇温泉「EAUX MER」(500円)
夕食 阿蘇温泉「EAUX MER」 カレーライス(600円)
1484湯目 八島温泉「八島温泉」(330円)
1485湯目 湯らっくす温泉「ゲンキ・スクエア」(580円)
22時30分 熊本城温泉「城の湯」(1泊朝食4850円)
1486湯目 熊本城温泉「城の湯」
本日の走行距離数 236キロ
本日の温泉入浴数 14湯

神園温泉「神園山荘」の朝湯に入る「神園山荘」の朝食「神園山荘」に「yoshiさん一家」が来てくれた

神園温泉「神園山荘」の朝湯に入る 「神園山荘」の朝食 「神園山荘」に「yoshiさん一家」が来てくれた

「yoshiさん一家」と阿蘇一の宮温泉「温泉センター」の湯に入る「yoshiさん一家」と差し入れの「リポビタンDスーパー」で乾杯!やまなみハイウェイを行く

「yoshiさん一家」と阿蘇一の宮温泉「温泉センター」の湯に入る 「yoshiさん一家」と差し入れの「リポビタンDスーパー」で乾杯! やまなみハイウェイを行く

阿蘇やまなみ温泉「阿蘇やまなみリゾートホテル」「阿蘇やまなみリゾートホテル」の湯御湯船温泉「御湯船温泉館」

阿蘇やまなみ温泉「阿蘇やまなみリゾートホテル」 「阿蘇やまなみリゾートホテル」の湯 御湯船温泉「御湯船温泉館」

御湯船温泉「御湯船温泉館」の高菜飯チャーハン熊本・大分の県境周辺の棚田の風景白丹温泉「ふれあいの湯」

御湯船温泉「御湯船温泉館」の高菜飯チャーハン 熊本・大分の県境周辺の棚田の風景 白丹温泉「ふれあいの湯」

久住高原温泉「民宿久住」に到着「民宿久住」の大浴場入口「民宿久住」の湯

久住高原温泉「民宿久住」に到着 「民宿久住」の大浴場入口 「民宿久住」の湯

久住高原で扇温泉「おおぎ荘」「おおぎ荘」の露天風呂

久住高原で 扇温泉「おおぎ荘」 「おおぎ荘」の露天風呂

寺尾野温泉「薬師湯」「薬師湯」の湯産山温泉「花の温泉館」

寺尾野温泉「薬師湯」 「薬師湯」の湯 産山温泉「花の温泉館」

阿蘇宮地温泉「アゼリア21」阿蘇坊中温泉「夢の湯」阿蘇温泉「EAUX MER(オメール)」

阿蘇宮地温泉「アゼリア21」 阿蘇坊中温泉「夢の湯」 阿蘇温泉「EAUX MER(オメール)」

「EAUX MER」の「カレーライス」八島温泉「八島温泉」「八島温泉」の湯

「EAUX MER」の「カレーライス」 八島温泉「八島温泉」 「八島温泉」の湯

「八島温泉」の温泉分析表

「八島温泉」の温泉分析表    

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