温泉めぐり日本一周[162日目]
投稿日:2019年1月9日
人生初の1日20湯達成
鹿児島は知られざる「大温泉都市」。市内にある5、60の銭湯の大半は温泉だ。それらを総称して鹿児島市内温泉といっている。以前、これらの温泉銭湯を総ナメにしてやろうと徒歩でまわったことがある。滑川温泉や西田温泉など10ヶ所近くの温泉銭湯をめぐったが、それ以上はできなかった。体がもたなかったのだ。バイクでの温泉めぐりだと乗っている間に復活できるが、徒歩だと復活する時間がなく、フラフラクタクタフニャフニャになってしまう。ほんとうに腰が抜けてしまうのだ。鹿児島にはそれほどの温泉銭湯がある。そんな鹿児島では天文館のビジネスホテル「東横イン」に泊まり、朝湯に入り、「おにぎり&味噌汁」の朝食を食べ、8時に出発した。
「東横イン」には久保さんが来てくれた。
鹿児島からは国道10号を行く。桜島が噴煙を空高く上げている。
第1湯目は重富温泉「重富温泉」の湯。内風呂と露天風呂。濁り湯で温泉の成分の濃い味がする。塩分はそれほどでもなく、まろやかな味わい。湯上りには久保さんが差し入れてくれた「アクエリアス」を飲んだ。
第2湯目は船津温泉「船津温泉」の湯。入口には「当温泉は循環湯ではありません」と大きく書かれている。大浴場と大露天風呂は仕切りなしでつながっている。熱めの湯と温めの湯。広々とした大露天風呂にゆったりまったりつかった。
第3湯目はふれあい温泉「ふれあい温泉」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。茶色っぽい湯。塩分のかなり濃い湯。ここの管理人が捕虫網で温泉の浮遊物をすくい取っていた。
第4湯目は龍門滝温泉「龍門滝温泉」の湯。ここも大浴場の内風呂のみ。無色透明の湯。浴室からは龍門の滝を眺める。湯から上がると昼食。「照焼魚定食」を食べた。
これらの4湯に入ると、隼人からは国道223号を行く。
本日のメインイベントの第1弾目、天降川沿いの温泉めぐりの開始だ。
第5湯目は妙見温泉「妙見館」の「元湯」。大浴場の内風呂のみで木の湯船。「檜風呂」でじつに味がある。湯量の豊富な温泉。湯は音をたてて湯船からあふれ、流れ出ていく。浴室からは天降川の流れを見下ろす。すぐ近くには伝説の「熊襲穴」。日本武尊が熊襲のタケルを討ったという洞窟だ。
第6湯目は安楽温泉「鶴乃湯」。入浴料は200円。内風呂と露天風呂。にごり湯で熱めの湯。目の前を天降川が流れている。「蒸し風呂」はふんだんに流れる高温湯を使ったもの。打たせ湯もある。ドーッと流れ落ちる打たせ湯は絶妙の湯圧。首のまわりを打たれると、スーッと楽になる。ここには「ぼうこう湯」もある。ぼうこう周辺の下腹部の打たせ湯。これがまたすごい効き目があるとのことだ。「鶴乃湯」の湯につかっていると、「何でこんなすごい温泉に200円で入れるの!?」と思ってしまう。
第7湯目は天降川温泉「ホテル華耀亭」の湯に入る。大浴場と露天風呂。緑色がかった濁り湯。ここの入浴料は1000円!
第8湯目はアルプス温泉「アルプス温泉」の湯。ここでは家族湯に入った。
第9湯目は塩浸温泉「福祉の里」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。広々とした浴室の中央にだ円形の湯船がある。濁り湯で、灰色がかった湯の色をしている。浴室からは天降川の流れを見下ろす。塩浸温泉は坂本龍馬新婚湯治の地だとのことで、2人の像が建っている。奥さんの名前は「お龍」。
第10湯目はラムネ温泉「仙寿の里」の湯。屋根つき露天風呂と屋根なし露天風呂。ともにラムネ味の濁り湯で、ともに温めの湯。
第11湯目は平川温泉「平川温泉」の湯。半円形の湯船。湯量は豊富。気持ちよくつかれる湯。シンプルな造りの温泉施設で自販機は1台も置いていない。
これらの4湯に入ると、牧園の町に出た。牧園では2湯に入った。
第12湯目は祝橋温泉「祝橋温泉」の湯。日帰り湯のみならず、旅館もやっていて混んでいた。内風呂と露天風呂。内風呂は熱めの湯、露天風呂は温めの湯。
第13湯目は福寿温泉「福寿温泉」の湯。ここは内風呂のみで熱めの湯。木の湯船。人気の湯のようで混み合っていた。湯から上がると、移動販売の「森のパン屋さん」からパンを買い、レモンティーを飲みながら食べた。
牧園からは本日のメインイベントの第2弾目、霧島周辺の温泉めぐりの開始だ。
第14湯目は関平温泉。内風呂のみで2つの湯船。ひとつは関平温泉の湯(無色透明で源泉は45.5度)。もうひとつは新床温泉の湯(ほぼ無色透明で源泉は66.8度)。新床温泉というのは高千穂の国有林内の温泉でそこからの引湯。ここは加水、加温、循環、消毒、入浴剤は一切なし。
第15湯目は丸尾温泉「ガジロが湯」。大浴場と露天風呂はともに濁り湯。湯量豊富な温泉だ。
第16湯目は湯之谷温泉「湯ノ谷山荘」の湯。自然湧出の硫黄泉、炭酸泉。洗い場も湯船も総木造り。白濁色の湯と青味がかった湯に入る。
第17湯目は林田温泉「御山の湯」。大浴場と露天風呂。露天風呂は度肝を抜くほどの広さ。大庭園の池の湯につかっているような気分になる。
第18湯目は新湯温泉「新燃荘」の湯。大浴場と露天風呂。無味無臭の白濁色の湯にどっぷりとつかる。いかにも温泉ですといわんばかりの、温泉らしい温泉だ。
第19湯目は湯之野温泉「みやま荘」の湯。内風呂と露天風呂はともにきれいな白濁色の湯。そんな湯につかりながらカソリ、思わず「やったね!」のガッツポーズ。これで「1日20湯」達成が目前になった。
つづいての硫黄谷温泉の「霧島ホテル」は入浴のみは不可。
最後の大仕事は第20湯目の「温泉宿」探しになった。
県境を越えて宮崎県に入り、えびの高原温泉へ。もうこうなったら飛び込みだ。最初に「えびの高原荘」に行く。だがいやな予感…。駐車場は車で埋めつくされている。そんないやな予感は的中し、「満室」で泊まれなかった。次に「からくに荘」へ。時間は22時。なんともうれしいことに、ここでは「どうぞ。いいですよ」といってくれた。さっそく第20湯目の「宿湯」に入る。木の湯船につかりながら一人で感慨にひたる。1975年に温泉めぐりをはじめてから30年余にして、ついに長年の悲願の「1日20湯」を達成したのだ。ぼくの前にいつも立ちふさがっていた20湯の厚い壁をついにブチ壊した。湯から上がると、部屋で「乾杯!」。カンビールが腹にしみた。目がまわるほどの空腹なのでよけいにしみた…。
朝湯 | 「東横イン」(温泉ではない) |
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朝食 | 「東横イン」 おにぎり&味噌汁 |
8時 | 「東横イン」を出発 |
出会い 久保さん | |
1593湯目 | 重富温泉「重富温泉」(360円) |
1594湯目 | 船津温泉「船津温泉」(360円) |
あいら温泉(廃業湯) | |
1595湯目 | ふれあい温泉「ふれあい温泉」(330円) |
1596湯目 | 龍門滝温泉「龍門滝温泉」 |
昼食 | 龍門温泉「龍門温泉」 照焼魚定食 |
龍門の滝 | |
1597湯目 | 妙見温泉「元湯」(300円) |
1598湯目 | 安楽温泉「鶴乃湯」(200円) |
出会い 黒岩さん | |
1599湯目 | 天降川温泉「ホテル華耀亭」(1000円) |
山之湯温泉 工事中で入れず | |
日之出温泉 定休日で入れず | |
1600湯目 | アルプス温泉「アルプス温泉」(500円) |
1601湯目 | 塩浸温泉「福祉の里」(250円) |
坂本竜馬新婚湯治碑 | |
1602湯目 | ラムネ温泉「仙寿の里」(300円) |
1603湯目 | 平川温泉「平川温泉」(100円) |
1604湯目 | 祝橋温泉「祝橋温泉」(200円) |
1605湯目 | 福寿温泉「福寿温泉」(100円) |
夕食 | 福寿温泉「福寿温泉」に来た移動販売車のパン(200円) |
1606湯目 | 関平温泉「関平温泉」(300円) |
殿湯温泉(廃業湯) | |
1607湯目 | 丸尾温泉「ガジロが湯」(330円) |
丸尾の滝 | |
1608湯目 | 湯之谷温泉「湯ノ谷山荘」(700円) |
1609湯目 | 林田温泉「御山の湯」(800円) |
1610湯目 | 新湯温泉「新燃荘」(500円) |
1611湯目 | 湯之野温泉「みやま荘」(300円) |
硫黄谷温泉 「霧島ホテル」は入浴のみは不可 | |
宮崎県に入る | |
22時 | えびの高原温泉「からくに荘」(1泊朝食7605円) |
1612湯目 | えびの高原温泉「からくに荘」 |
本日の走行距離数 132キロ | |
本日の温泉入浴数 20湯 |
「東横イン」の朝食 | 久保さんとの出会い | 重富温泉「重富温泉」 |
船津温泉「船津温泉」 | ふれあい温泉「ふれあい温泉」 | 龍門滝温泉「龍門滝温泉」 |
「龍門滝温泉」の照焼魚定食 | 「龍門滝温泉」から見る龍門の滝 | 妙見温泉「元湯」 |
「元湯」の内風呂 | 安楽温泉「鶴乃湯」 | 「鶴乃湯」の内風呂 |
「鶴乃湯」の露天風呂 | 「鶴乃湯」の露天風呂に入る | 「鶴乃湯」の打たせ湯 |
黒岩さんとの出会い | 天降川温泉「ホテル華耀亭」の湯 | アルプス温泉「アルプス温泉」の湯 |
塩浸温泉の坂本竜馬新婚湯治像 | 塩浸温泉「福祉の里」 | 「福祉の里」の湯 |
ラムネ温泉「仙寿の里」 | 「仙寿の里」の露天風呂 | 福寿温泉「福寿温泉」 |
「福寿温泉」の湯 | 「福寿温泉」で食べたパン | 関平温泉「関平温泉」 |
「関平温泉」の湯 | 丸尾温泉「ガジロが湯」 | 「ガジロが湯」の露天風呂 |
湯之谷温泉「湯ノ谷山荘」 | 「湯ノ谷山荘」の湯 | 林田温泉にやってきた |
新湯温泉「新燃荘」の湯 | 湯之野温泉「みやま荘」の湯 |