カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[225日目]

投稿日:2019年8月27日

さー、行くゾ 北海道!

北海道編 1日目(2007年8月21日)

 6時50分、東京・日本橋に極太タイヤのスズキDR−Z400SMに乗って到着。「本州東部編」のDRは「Sタイプ」だが、つづいての「北海道編」はモタードの「SMタイプ」だ。

 日本橋には何人ものみなさんが見送りに来てくれた。みなさんとのしばしの歓談を楽しみ、7時15分、「さー、行くゾ!」とDRにひと声かけて走り出す。いよいよ「北海道編」の開始だ。

「四国編」、「九州編」の時と同じように、「北海道編」でも「東京→函館」の「北海道往路編」、「函館→函館」の「北海道一周編」、「函館→東京」の「北海道復路編」の3パートに分けてまわる。

 北海道への行き帰りで、「本州東部編」ではまわれなかった本州の温泉をめぐるのだ。

 まずは「北海道往路編」から始める。

 日本橋に近い箱崎ランプから首都高に入り、常磐道に入ると、守谷SAで朝食。「朝定食」を食べた。

 常磐道→磐越道で小野ICへ。

 福島県の小町温泉が第1湯目。温泉旅館「小町の湯」に入った。無色透明の温めの湯につかりながら庭園を眺めた。

 小町温泉のあとは「入れず…」がつづく。

 日影乃湯温泉は「廃業湯」、湯沢温泉は「湯沢荘」は盆休み、「新富館」は休業中。

 磐越道→常磐道と走り、いわき四倉ICで常磐道を降りると、四倉の「セブンイレブン」で「コンビニ弁当」を食べ、午後の温泉めぐりを開始する。

 ところが白岩温泉、目の湯温泉とまわったが、ともに入れず…。いつものことだが、温泉というのは行けば入れるというものではない。

 第2湯目は折木温泉「つるや旅館」の湯。ここでやっと入れた。ほぼ無色透明のツルツル湯。PH9.0のアルカリ泉。湯から上がったところで、「渡辺哲さん」と出会った。

「カソリさん、ついに捕獲しましたよ!」

「島めぐり日本一周」(2001年〜2002年)では、渡辺さんは何度となく日本橋に来てくれた。また何度となく一緒にキャンプしたこともある。そんな渡辺さんは「ウルトラマラソン」のトップランナーだ。連休中の「川の道マラソン」では準優勝を飾った。スタート地点は東京の葛西臨海公園。荒川沿いに走り、三国峠を越えて信州に入り、千曲川→信濃川沿いに日本海に出るというもの。マラソンといっても「520キロ」もの長距離。

 そんな渡辺さんとの温泉めぐりが始まった。

 第3湯目は楢葉温泉「道の駅ならは」の湯。パイプから豪快に湯が流れ落ちている。無色透明の温めの湯。いくつもの湯船があるが、ひとつづつ入っていく。楢葉は渡辺さんの地元。湯につかりながら渡辺さんとの話が弾む。湯から上がると、渡辺さんとはコカコーラで乾杯だ。

 第4湯目は天神岬にある天神岬温泉「しおかぜ荘」の湯。内風呂と露天風呂。ともに黒湯で、露天風呂からは太平洋を眺める。

 第5湯目は岩井戸温泉。ここには3軒の温泉宿があるが、そのうちの「うめだや旅館」の湯に入った。ここはなつかしの湯!

 1999年の「50代編日本一周」のときは、昭文社の桑原さんと一緒に泊まった。

 2000年の「サハリン縦断」のあとは、「サハリン軍団」の面々と一緒に泊まった。ここで大宴会をやったのだが、「サハリン談義」で盛り上がり、夜通しの宴会になった。石造りの湯船に身をひたしていると、そんな思い出が次々に蘇り、走馬灯のように駆けめぐっていく。

 第6湯目は富岡温泉「リフレ富岡」の「さくらの湯」。ここは桜の名所。館内に掲げられている満開の桜並木の大きな写真に目を奪われる。湯から上がると、早めの夕食。庭園を眺め、富岡の町並みを眺め、その向こうの阿武隈山地の山並みを眺めながら「天重」を食べた。

 第7湯目は国道288号沿いの玉の湯温泉「玉の湯温泉旅館」の湯。ここは内風呂のみ。アルカリ性の湯で、源泉は飲泉可。

 国道288号で双葉町の中心街に入り、せんだん温泉に行ったが残念…。今日は定休日で入れなかった。

 双葉からは国道6号を北へ。

 浪江の出口の湯温泉も定休日で入れなかった。

 原町では川子の湯温泉をさんざん探しまわったが、みつけられなかった。

 原町でもって本日のの温泉めぐりを終え、渡辺さんとガッチリ握手をかわして別れた。

 今晩の宿、蒲庭温泉の一軒宿「蒲庭館」に到着したのは21時。さっそく第8湯目の「宿湯」に入った。湯から上がると「北海道編」の開始を祝って、カンビールで乾杯するのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
7時15分 日本橋を出発 北海道編、開始!
千葉県に入る
茨城県に入る
朝食 常磐道守谷SA 朝定食(750円)
福島県に入る
2389湯目 小町温泉「小町の湯」(420円)
日影乃湯温泉(廃業湯)
湯沢温泉(入れず)
昼食 四倉の「セブンイレブン」コンビニ弁当
白岩温泉「金波旅館」(休業中)
目の湯温泉(入れず)
2390湯目 折木温泉「つるや旅館」(400円)
出会い 渡辺哲さん
2391湯目 楢葉温泉「道の駅ならは」(500円)
2392湯目 天神岬温泉「しおかぜ荘」(500円)
2393湯目 岩井戸温泉「うめだや旅館」(500円)
2394湯目 富岡温泉「リフレ富岡」(500円)
夕食 富岡温泉「リフレ富岡」の「天重」(650円)
2395湯目 玉の湯温泉「玉の湯温泉旅館」(400円)
せんだん温泉(定休日)
出口の湯温泉(定休日)
川子の湯温泉(見つけられず)
21時05分 蒲庭温泉「蒲庭館」(1泊朝食6970円)
2396湯目 蒲庭温泉「蒲庭館」
本日の走行距離数 437キロ
本日の温泉入浴数 8湯

日本橋を出発。「北海道編」の開始!常磐道守谷SAの「朝定食」小町温泉「小町の湯」

日本橋を出発。「北海道編」の開始! 常磐道守谷SAの「朝定食」 小町温泉「小町の湯」

小町温泉「小町の湯」の庭園四倉の「セブンイレブン」の「コンビニ弁当」目の湯温泉には入れず

「小町の湯」の庭園 四倉の「セブンイレブン」の「コンビニ弁当」 目の湯温泉には入れず

折木温泉「つるや旅館」「つるや旅館」の湯「つるや旅館」での渡辺さんとの出会い

折木温泉「つるや旅館」 「つるや旅館」の湯 「つるや旅館」での渡辺さんとの出会い

岩井戸温泉「うめだや旅館」富岡温泉「リフレ富岡」「リフレ富岡」の「天重」

岩井戸温泉「うめだや旅館」 富岡温泉「リフレ富岡」 「リフレ富岡」の「天重」

夕暮れの阿武隈山地を見る富岡の水田地帯玉の湯温泉「玉の湯温泉旅館」

夕暮れの阿武隈山地を見る 富岡の水田地帯 玉の湯温泉「玉の湯温泉旅館」

「玉の湯温泉旅館」の湯今晩の宿、蒲庭温泉「蒲庭館」に到着

「玉の湯温泉旅館」の湯 今晩の宿、蒲庭温泉「蒲庭館」に到着  

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