カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[272日目]

投稿日:2020年3月8日

山形県に入る

北海道編 48日目(2007年10月7日)

「にしめの湯っ娘」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、塩ジャケ、目玉焼き、ウインナー、納豆、海苔、漬物の朝食を食べ、7時30分に出発。

「にしめの湯っ娘」の駐車場では、「下田さん」と「長谷川さん」に出会った。高崎からやってきた2人とはすっかり意気投合し、一緒に温泉めぐりをすることになった。

 第1湯目は金浦温泉「金浦温泉旅館」の湯。国道7号から2、3キロ、入ったところにある。到着は8時だったが、まったく問題なく入れた。ここは朝の5時からやっている。硫黄泉とラジウム泉の2つの湯船がある。硫黄泉は白濁色の湯、ラジウム泉は無色透明の湯だ。

 象潟からは県道58号で鳥海山に向かって登っていく。

 第2湯目は湯の台温泉の一軒宿「鶴泉荘」の湯。ここからは日本海を一望。水平線上には平べったい形をした飛島が見える。ここが秋田県最後の温泉になった。

 象潟に戻ると、国道7号で県境を越えて山形県に入る。

 第3湯目は湯ノ田温泉。ここには2軒の宿があるが、そのうちの「のとや」の湯に入った。内風呂のみで無色透明の湯。目の前には日本海が広がっている。正面には飛島が見えている。温泉から見る島というのはいいものだ。

 第4湯目は鳥海温泉の日帰り湯「あぽん西浜」。大浴場と露天風呂。大浴場は半透明で茶色ぽい湯。露天風呂はにごり湯でかなり濃い味がする。

 鳥海温泉で日本海を離れ、国道345号で八幡に向かう。

 第5湯目は八幡の八森温泉の日帰り湯「ゆりんこ」。「ゆりんこ」前の広場では「いも煮」の真っ最中。大鍋でイモ(サトイモ)を煮ている。ここでは「いも煮」の匂いをかぎながら湯に入った。大浴場と露天風呂は赤茶けた湯。湯から上がると食堂で昼食。「いも煮鍋」でも食べたいところだが、そのようなメニューもなく、「日替わり定食」を食べた。昼食を食べ終わったところで下田さん、長谷川さんの2人と別れた。

 第6湯目は湯ノ台温泉。湯ノ台温泉は鳥海山をはさんで秋田県側と山形県側にある。

 山形県側の湯ノ台温泉「鳥海山荘」の湯に入る。ここは高原の温泉宿。大浴場と露天風呂の無色透明の湯につかる。露天風呂の湯につかりながら、ススキの銀色の穂波が揺れる鳥海山中腹の風景を眺めた。

 湯ノ台温泉から八幡に戻ると、国道347号を南下。バックミラーに映る鳥海山が次第に遠ざかっていく。

 第7湯目は悠々の杜温泉「アイアイひらた」の湯。大浴場と露天風呂。黄緑色っぽい湯。塩分が濃い。浴室からは庄内平野を一望する。

 第8湯目は辰ヶ湯温泉の一軒宿「辰ヶ湯旅館」の湯。ここは内風呂のみ。小さめな湯船の無色透明の湯につかる。湯から上がり、宿を出たところで「ホリゴメさん」に出会った。これで9回目の出会いになる。今回はヤマハのDT125を走らせて仙台からやってきた。ここからはホリゴメさんとの温泉めぐりだ。

 国道345号→県道361号で第9湯目の松山温泉「観音湯」へ。大浴場と露天風呂。ともに無色透明の湯。ここの「眺望大浴場」は「絶景湯」だ。浴室からは西日を浴びてきらめく最上川の流れを見下ろす。その向こうには庄内平野が果てしなく広がっている。

 松山温泉「観音湯」を出ると、今度は「最上のTAKAさん」との出会いが待っていた。最上のTAKAさんは今回はホンダのCRM50でやってきた。

 松山温泉から最上川を渡り、3台のバイクを連ね、国道47号を新庄方向に行く。

 国道47号の道の駅「とざわ」で小休止。ここの「高麗館」で、韓国のにごり酒「マッカリ」を買った。

 第10湯目は戸沢温泉「ぽんぽ館」の湯。無色透明のツルツル湯に入った。

 第11湯目は羽根沢温泉「元湯 加登屋」の湯。ここの湯も感動のツルツル湯。つづいて新真室川温泉の「関沢荘」に行ったが、残念ながら19時30分で営業終了。真室川駅近くの「セブンイレブン」で夕食の「おにぎり」を食べた。

 今晩の宿、新庄温泉「あぶら山旅館」に到着したのは20時45分。

 第12湯目の「宿湯」には、ホリゴメさん、最上のTAKAさんと一緒に入った。ツルツルヌルヌル湯。ホリゴメさんはこの湯を最後に仙台へ、TAKAさんも最上町へと帰っていく。

 カソリはさきほどのマッカリを部屋で飲む。

 飲むほどに、まだ20代の半ば頃の「韓国旅」が、なつかしく思い出されてくる。

 ソウルの裏町の屋台で、韓国人の若者たちとマッカリを酌み交わしたシーンが、色鮮やかに蘇ってくるのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 「にしめの湯っ娘ランド」
朝食 「にしめの湯っ娘ランド」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、目玉焼き、ウインナー、納豆、海苔、漬物
7時30分 「にしめの湯っ娘ランド」を出発
出会い 下田さん、長谷川さん
2846湯目 金浦温泉「金浦温泉旅館」(400円)
2847湯目 湯の台温泉「鶴泉荘」(300円)
山形県に入る
2848湯目 湯ノ田温泉「のとや」(450円)
2849湯目 鳥海温泉「あぽん西浜」(350円)
2850湯目 八森温泉「ゆりんこ」(350円)
昼食 八森温泉「ゆりんこ」日替り定食(550円)
2851湯目 湯ノ台温泉「鳥海山荘」(500円)
2852湯目 悠々の杜温泉「アイアイひらた」(350円)
2853湯目 辰ヶ湯温泉「辰ヶ湯旅館」(500円)
出会い ホリゴメさん
松山湯温泉(廃業湯)
2854湯目 松山温泉「観音湯」(400円)
出会い 最上のTAKAさん
2855湯目 戸沢温泉「ぽんぽ館」(350円)
2856湯目 羽根沢温泉「元湯 加登屋」(300円)
新真室川温泉(入れず)
夕食 真室川駅近くの「セブンイレブン」おにぎり
20時45分 新庄温泉「あぶら山旅館」(1泊朝食5850円)
2857湯目 新庄温泉「あぶら山旅館」
本日の走行距離数 231キロ
本日の温泉入浴数 12湯

「にしめの湯っ娘ランド」の朝食八森温泉「ゆりんこ」「ゆりんこ」前の「いも煮会」

「にしめの湯っ娘ランド」の朝食 八森温泉「ゆりんこ」 「ゆりんこ」前の「いも煮会」

「ゆりんこ」の「日替り定食」湯ノ台温泉「鳥海山荘」の露天風呂に入る「鳥海山荘」の露天風呂から見る風景

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辰ヶ湯温泉「辰ヶ湯旅館」ホリゴメさんとの出会い松山湯温泉は廃業湯

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松山温泉「観音湯」「観音湯」からの眺め最上のTAKAさんとの出会い

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真室川の「セブンイレブン」の「おにぎり」新庄温泉「あぶら山旅館」で「マッカリ」を飲む

真室川の「セブンイレブン」の「おにぎり」 新庄温泉「あぶら山旅館」で「マッカリ」を飲む  

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