カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[130]

投稿日:2020年11月25日

東北一周編 16(2017年7月21日)

支倉常長が船出した地

「サンファンヴィレッジ」の朝食

「サンファンヴィレッジ」の朝食

「サンファンヴィレッジ」を出発

「サンファンヴィレッジ」を出発

万石浦の眺め

万石浦の眺め

鮎川の捕鯨船

鮎川の捕鯨船

 2017年7月21日7時、石巻の「サンファンヴィレッジ」を出発。海霧のヤマセが押し寄せ、ひんやりしている。相棒のジクサーを走らせ、ここからはいくつもの半島をめぐっていくが、まずは第1番目の牡鹿半島だ。

 県道2号で牡鹿半島に入っていく。風越峠をトンネルで抜け、牡鹿半島の西岸を南下する。月浦海岸は慶長18年(1613年)、伊達政宗の命を受けた支倉常長の一行がローマを目指し、帆船の「サン・ファン・バウティスタ号」で船出した地。県道2号脇の高台には支倉常長像と航海碑が建っている。

 牡鹿半島の西海岸は東日本大震災の大津波に襲われ、甚大な被害を出したが、各地で復興工事が行われている。復興まではまだ道半ばといったところだが、巨大な防潮堤はかなり完成に近づいている。金華山への船の出る鮎川が牡鹿半島の中心地。とはいってもここも復興工事の真っ最中で、町全体が一大工事現場になっていた。

 鮎川を過ぎたところで、牡鹿半島南端の黒崎へ。ここが東北太平洋岸最南の鵜ノ子岬から数えて第19番目の岬になる。

 民宿「泰平荘」の看板の立つ分岐を右に入っていくと、牧場が広がる。黒崎への道は案内板は一切ないので、きわめてわかりにくい。牧場にいた人に道を教えてもらい、電柵のゲートを開け、夏草のおい茂る岬への道に入る。道の尽きたところが灯台。そこから海はまったく見えない。黒崎は東北の岬ベスト10に入れてもおかしくない岬なのだが、まったく忘れ去られたかのようだ。鮎川港から金華山への船に乗ると、この岬のすぐ下を通る。

 黒崎をあとにすると、金華山を目の前にする山鳥渡へ。そこからは牡鹿半島の稜線上を走るワインディングロードのコバルトラインを快走し、女川の国道398号に出た。

鮎川からさらに南へ牡鹿半島南端の黒崎への入口この電柵のゲートを開けて入る

鮎川からさらに南へ 牡鹿半島南端の黒崎への入口 この電柵のゲートを開けて入る

黒崎の灯台コバルトラインの大六天駐車場JR石巻線の終着、女川駅前に到着

黒崎の灯台 コバルトラインの大六天駐車場 JR石巻線の終着、女川駅前に到着

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