第75回 牛首林道
投稿日:2011年3月25日
2010年 林道日本一周・西日本編
利賀村から白川村へ、富山・岐阜の県境林道を走る
旧利賀村(現南砺市)上百瀬の天竺温泉を出発。降りつづく雨の中、スズキDR-Z400Sを走らせる。5月も下旬だというのに、雪になるのではないかと思わせるような冷たい雨だ。天竺温泉で温まった体はいっぺんの冷え切って、氷のように冷たくなる。まるで急速冷凍…。
百瀬川上流の西俣谷に沿って走り、天竺温泉から1・5キロ地点で西俣林道のダートに突入。2又の分岐を左方向に行き、峠を目指して登っていく。路肩には残雪が見られるようになる。峠に近づくにつれて残雪は増えていく。すでに林道はきれいに除雪されていて路面に雪はなかった。
8・2キロのダートを走り、名無しの峠に到達。ここは金剛堂山(1637m)の登山口。金剛堂山の方向に1本、林道が延びている。
西俣林道の峠からは利賀川最上流部の水無谷へと下っていく。峠から2・2キロのダートを走ると水無谷沿いの県道34号に出た。ダート10・3キロの西俣林道だ。
県道34号は富山・岐阜の県境方向も、反対側の利賀川ダムの方向も通行止め。この県道34号で利賀川ダムまで行き、牛首林道に入るつもりでいたが、仕方ない…。来た道を引き返す。
西俣林道の10・3キロのダートを走って上百瀬に戻り、上百瀬からはもう一度、天竺林道の2・8キロのダートを走って県道34号に出た。
利賀川沿いに走り、利賀川ダムを目指す。その手前の分岐(県道34号のその地点にはゲート)を右に入っていく道が牛首林道だ。うれしいことに牛首林道の冬期閉鎖は解除され、開いていた。峠を目指して登っていくと、さきほどの西俣林道と同じように残雪の壁がつづくようになる。
12・6キロのダートを走ると富山・岐阜県境の牛首峠に到着。峠には牛首林道の開通記念碑が建っている。牛首峠は標高1064メートル。峠には残雪は見られなかった。雨は小降りになり、岐阜県側に下っていくと止んだ。岐阜県側では残雪は見られなかった。 8・1キロのダートを走り、白川村の牛首の集落に出る。牛首林道はダート20・7キロ。何ともうれしい20キロ超のロングダートだ。
世界遺産の荻町の「白川郷合掌村」を走り抜け、白川郷ICで東海北陸道に入り、飛騨清見JCTからは中部縦貫道→国道158号で飛騨の中心、高山の町に入っていった。
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