5月19日(1)唐桑半島・御崎
投稿日:2011年6月25日
夜明けとともに民宿「堀新」を出発。唐桑半島最南端の御崎へ。
まずは御崎の港にスズキの250?バイク、ビッグボーイを停める。港周辺の3、4軒の家が津波にやられていた。次に御崎にある国民宿舎「からくわ荘」に行ってみる。「からくわ荘」は健在で、すでに営業中。駐車場には何台もの車が停まっていた。
そして岬入口の赤い鳥居をくぐり、駐車場へ。その前には御崎神社がまつられている。御崎神社の社殿も健在。まずは御崎神社を参拝する。つづいて高村光太郎の文学碑、伊達藩5代目藩主の伊達吉村の歌碑を見てまわり、岬突端への自然遊歩道を歩いていく。
うっそうとおい茂るタブやツバキなどの照葉樹林によって、岬突端への小道はうす暗い。黒潮の影響で、このあたりまで暖地性の照葉樹林が北に延びているのだ。
小道のわきには苔むした鯨塚があった。その昔はこの一帯の三陸海岸では、供養塔が立つほどの鯨を捕ったのだろう。
御崎の灯台の先には、黒色粘板岩の岩場が幅30メートル、長さ100メートルにわたって海に突き出ている。「八艘曳」と呼ばれる岩場で、御崎神社の祭神が8艘の船を従えてこの岩に上陸したという。ここはまさに「御崎」なのだ。
御崎は磯釣のメッカ。以前、やはり夜明けの御崎に立ったときは、八艘曳の岩場では多くの釣人たちが釣糸を垂れていた。しかし今回はまったく人影を見なかった。これも大津波の影響なのだろうか…。