カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

5月19日(2)唐桑半島「堀新」

投稿日:2011年6月25日

頑張ってるぞ!東北!! ツーリング[鵜ノ子岬→尻屋崎 37]2011年5月19日

 唐桑半島最南端の岬、御崎をまわって民宿「堀新」に戻り、朝食をいただく。朝食後、民宿のおかみさんに大津波の話を聞いた。
 民宿「堀新」の庭からは気仙沼対岸の大島がよく見えるが、大津波が押し寄せたときは巨大な黒い「海の壁」がすべてを覆い隠し、大島はまったく見えなくなったという。ヘドロを巻き上げて真っ黒になった海の壁は、高層ビル並みの高さで気仙沼に襲いかかったのだ。
「今度の大津波で家を流され、箪笥を流された家は大変。このあたりには銀行はないでしょ。みんな箪笥貯金をしているのよ。箪笥が流され、何百万ものお金も流された家がたくさんあるの」
 唐桑半島には半島開発の頃からの御三家があるという。中世頃までさかのぼるのだろうか。「いつ頃の時代なのかよくわからないけれど、北が柏で中が鈴木、南が堀ね」といった話も聞かせてくれた。
 ここは民宿「堀新」。ということは堀家の新宅といったところか。
 民宿「堀新」のおかみさんにお礼をいって出発した。

民宿「堀新」に戻ってきた
堀新の朝食


堀新の庭から見る大島
堀新周辺の家々は無事


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