カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第118回 三森山林道

投稿日:2011年9月24日

2010年 林道日本一周・東日本編

混浴大露天の湯川温泉高繁旅館

 JR北上線のほっとゆだ駅前を出発。県道215号で湯川温泉へ。
 出途の湯、中の湯、奥の湯の3湯があるが、それらを合わせて湯川温泉といってる。ここでは奥の湯の「高繁旅館」(入浴料300円)の湯に入った。
 フロントは3階にある。まずは2階の「黄金風呂」に入る。黄金のタイルを敷詰めた湯船。黄金の肌ざわりが何ともいえない。
 次に1階の混浴大浴場へ。ここは脱衣所も男女一緒。同じく混浴の大露天風呂には巨大な陰陽石がある。大きく口をあけた陰石からは熱湯が流れ出ている。湯量豊富な温泉だ。源泉は79・6度。露天風呂のわきには木箱の蒸し風呂がある。
「今度は泊まりで来たい!」
 と思わせる「高繁旅館」だ。
「高繁旅館」の前の道をそのまま行くと三森山林道の入口。岩手県側は大荒れ状態で、轍が隠れるほど、夏草がおい繁っている。岩手・秋田県境の峠へ。中央分水嶺の名無し峠に到達したときはホッと救われたような気分だ。
 秋田県側に入ると、ぐっと道はよくなる。三森山の登山口を過ぎ、ゆるやかな下りを下っていくと国道107号近くの集落に出る。そこで舗装路に変る。ダート16・6キロの三森山林道だ。
 国道107号に出ると、秋田・岩手県境の巣郷峠へ。
 奥羽山脈の巣郷峠は通年、通行可。トンネルではなく、そのまま峠上を越えていく奥羽山脈の峠の中では、ほとんど唯一の例といっていい。それだけ標高が低いということだ。
 巣郷峠の標高は296メートル。峠上は平坦で巣郷温泉の「峠の湯」や何軒かの温泉宿もある。ここの「でめ金食堂」で昼食。「馬刺定食」(1000円)を食べた。

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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 62,56

ゆだ駅→湯川温泉→巣郷峠

JR北上線のほっとゆだ駅前を出発
湯川温泉「高繁旅館」の大浴場


湯川温泉「高繁旅館」の大露天風呂
三森山林道のダートに突入!


三森山林道の岩手県側は大荒れ
三森山林道の岩手・秋田県境の峠に到達


三森山林道の秋田県側はよく整備されている
国道107号の巣郷峠


巣郷峠の「でめ金食堂」
「でめ金食堂」の「馬刺定食」


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