第119回 手代奥山林道
投稿日:2011年9月25日
2010年 林道日本一周・東日本編
残雪の鳥海山を望む
秋田・岩手県境の巣郷峠上の「でめ金食堂」で「馬刺定食」を食べ、国道107号で秋田県側に下り、横手に戻った。
横手を基点にしてスズキDR-Z400Sで萱峠林道、三森山林道と2本の林道を走ったが、「横手→横手」の走行距離は86キロになった。
横手からさらに国道107号を行く。同じ国道107号でも街道名は平和街道から本荘街道に変る。
秋田の大河、雄物川流域の広々とした水田地帯を行く。やがて前方にはゆるやかな山並みが見えてくる。新雄物川橋で雄物川を渡り、前方の山並みを登り、境峠を越える。峠はスノーシェルターで覆われている。
峠を下ったところで国道107号から県道32号に入っていく。名無しの峠を越えるが、峠の周辺は狭路。矢島に向かって峠を下ったところで大崩落で通行止め。だがバイクならば越えられる。DRを停めると、工事現場の責任者の方に、「すいませ〜ん、バイクなんですが、通してもらえないでしょうか」と頼む。もちろんダメな時はダメだが、こうして丁寧に頼むと、「いいよ、気をつけてな」で、通してもらえることが多い。
県道32号の峠を下ったところが軽井沢。「軽井沢」は東北に多い地名で、そのほとんどが峠下の集落だ。
矢島に出るとさらに県道32号を行き、分岐する道で鳥海高原に入っていく。高原の爽やか空気を切って走る気分はたまらない。猿倉温泉「あっぽ」(入浴料350円)の湯に入る。露天風呂からは間近に鳥海山が見える。
湯から上がり、気分をさっぱりさせたところで、県道70号経由で手代奥山林道に入ってく。鳥海山の東側を越えていく林道で、秋田県側が手代林道、山形県側が奥山林道だ。
秋田県側の手代林道は路面が良く整備されていて走りやすい。県境の峠に近ずいたところが鳥海山登山口の大清水園地。ここには広い駐車場がある。DRを停めて小休止。残雪の鳥海山が大きく見える。
大清水園地を過ぎると秋田・山形県境の峠。峠周辺は平坦な地形。山形県側に入り、奥山林道を下っていく。山形県側はかなりラフ。峠下の分岐を過ぎると道の状態はよくなり、渓流沿いに走る。
こうして30・3キロのロングダートを走りきり、升田の集落に入っていく。ここには「飽海三名瀑」のひとつ、玉簾の滝がある。御嶽神社のご神体。高さ63メートルの垂直に落ちる滝の姿は見ごたえがある。
升田から八幡へ。ここでは八森温泉「ゆりんこ」(入浴料400円)に入ったが、「林道前の温泉」にひきつづいて「林道後の温泉」に入るのはもう最高。30キロ超のロングダートを走った疲れがスーッと抜けていく。
湯上りのいい気分でDRを走らせ、八幡から日本海岸の酒田の町に入っていった。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 61,55,54,49