第134回 青森県道179号
投稿日:2011年10月22日
2010年 林道日本一周・東北編
なんともうれしいダート県道
6時前に三沢のビジネスホテル風「みちのくサニーフラット」を出発。近くのコンビニで「おにぎり」の朝食を食べ、三沢の中心街に入っていく。
三沢駅前でビッグボーイを止め小休止。モーニングコーヒーのカンコーヒーを飲み終えると、
「さー、行くぞ!」
といつものようにビッグボーイにひと声かけ、国道338号で下北半島に入っていく。
三沢の太平洋岸には一川目からはじまり、二川目、三川目…と「川目」の集落がつづき、六川目が最後になる。
六川目を過ぎたところで、松林を走り抜け、淋代海岸に出る。その名の通り、淋しさの漂う長い砂浜がどこまでもつづいている。
そんな淋代海岸の一角には昭和6年、アメリカ西海岸を目指して飛び立ち、世界初の太平洋無着陸横断を成功させた「ミスビードル号」の模型が置かれている。
次に国道338号を左に折れたところにある仏沼(ほとけぬま)に行った。ここはラムサール条約に登録された湿地。貴重な鳥、オオセッカの世界最大の繁殖地になっている。
仏沼の大湿地帯を眺めたあと、国道338号で小川原湖が海に流れ出る高瀬川を渡り、三沢市から六ヶ所村に入っていく。
六ヵ所村の原子力関連の施設群を走り抜け、さらに太平洋岸を北上。泊漁港近くで国道338号を左折し、県道179号に入っていく。すぐにダートに突入するが、なんともうれしいダート県道なのだ。東北にはこのようなダート県道が何本もあるが、とくに青森県に多い。
県道179号のダートを走り、木漏れ日を浴びながら森林地帯を登っていくと、パーッと開けた展望ポイントに出る。そこからはキラキラ光る太平洋を一望する。
再度、森林地帯に入り、ダートを駆け登る。ダート県道なので路面はそこそこに整備されていて走りやすい。
5・3キロのダートを走りきると舗装路になり、下北半島の背骨になる山並み、下北丘陵を越える名無しの峠に到達。ここが六ヵ所村と横浜町の境。横浜町側の県道179号は全線舗装だ。
下北丘陵の名無し峠で折り返し、国道338号に戻った。
※2011年3月11日の大津波で淋代海岸の「ミスビードル号」は流されてしまいましたが、三沢の「三沢航空科学館」には復元された「ミスビードル号」が展示されています。ラムサール条約の仏沼は太平洋岸に近い湿地ですが、幸いにも大津波の被害からはまぬがれました。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 95,99