カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[72]

投稿日:2012年5月23日

レーニン広場でシベリア横断チームに出会う

 最北の日本海を見たあと、ホルムスク(真岡)に戻り、レーニン像が建つレーニン広場でバイクを停めた。ホルムスク市民のみなさんは目ざとく我らのバイクを見つけて集まってくる。
 ロシア語で質問されたが、「スパシーバ(ありがとう)」と「ハラショー(すばらしい)」、「ニェット(ノー)」ぐらいしかロシア語を知らないカソリ、「これからフェリーでワニノに渡り、ハバロフスクに向かっていく」と身振り手振りを交えていうと、みなさんは「わかった、わかった」という顔をした。
 レーニン広場では広場前のショッピングセンターを見てまわり、観客席のついたサッカー場をぐるりとひとまわりしてみる。

ホルムスクのレーニン広場
レーニン広場のレーニン像


レーニン広場に並ぶ我らのバイク
レーニン広場のショッピングセンター


レーニン広場の小公園
レーニン広場近くのサッカー場


 レーニン広場に戻ると、イギリスの高級車ジャガーでシベリアを横断してきたロシア人チームがやってきた。
 モスクワを出発し、ウラル山脈を越えてシベリアを横断。ワニノからフェリーでホルムスクに渡り、これからユジノサハリンスクに向かうという。ゴールはウラジオストック。
 彼らは「モスクワ→ウラジオストック」をテレビ番組で流しているとのことで、我々も写真をとられ、インタビューに答えて取材に協力した。
 レーニン広場からはホルムスクの中心街を走り、ホルムスク港を見下ろす高台へ。そこにある真岡神社跡を歩く。石段はそっくりそのまま残り、手水鉢や「馬頭観世音」と彫り刻まれた石柱も残っていた。真岡神社跡は今では「サハリン船舶会社」の敷地になっている。手入れの行き届いた会社内のきれいな庭園を歩く。そこには北海道遺産にも指定されている「螺湾ブキ」のような大きなフキもあった。

モスクワからジャガーでやってきた!
真岡神社の石段


「馬頭観世音」の石柱
真岡神社の手水鉢


真岡神社跡の庭園
北海道の「螺湾ブキ」のような大ブキ


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