カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[152]

投稿日:2012年8月16日

日本海を渡り、鳥取の境港へ接岸

 翌朝、夜が明けるとすぐに甲板に上がった。日本海の水平線上には隠岐の島々がはっきりと見えている。隠岐は島前の中ノ島や西ノ島、知夫里島、島後などから成る群島だが、それらの島々がくっつき合い、ひとつになって見えている。そんな隠岐を甲板の手すりにもたれかかって飽きずに眺めた。
 目を前方に移すと、出雲神話の故郷、島根半島が見えてくる。その右端(西端)が日御碕、左端(東端)が地蔵崎になる。
「イースタンドリーム号」は地蔵崎を目指して、穏やかな日本海を進んでいく。地蔵崎がどんどん大きくなってくる。地蔵崎の美保関灯台がはっきりと見えてくる。
「日本に帰ってきた!」
 という実感が胸に熱くこみあげてくる。
「イースタンドリーム号」は地蔵崎をまわり込んで美保湾に入っていく。
 美保神社のある美保関の町並みのすぐ近くを通り、幅の狭い境水道に入っていく。前方には境水道大橋。橋の左手の境港の町並みも見えてくる。そして境水道大橋の下をくぐり抜け、境港のフェリー埠頭の岸壁に到着。
 時間は9時。韓国の東海から15時間の日本海の船旅だった。

日本海の夜明け。隠岐が見えている
境港を目指す「イースタンドリーム号」


赤く燃える日本海
前方には島根半島が見えている。右端は日御碕


島根半島東端、地蔵崎の美保関灯台が見える
「イースタンドリーム号」は美保湾に入っていく


境港が見えてくる
幅狭い境水道を行く「イースタンドリーム号」


境港に到着!


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