カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[151]

投稿日:2012年8月15日

最後の大陸、韓国・東海港の岸壁を離れる

 東海港に戻ると、韓国の出国手続きを終え、鳥取県の境港に向かう「イースタンドリーム号」に乗船。甲板に立ち、カンビールを飲みながらフェリーターミナルや東海港を眺めた。
 18時、「イースタンドリーム号」は定刻通り、東海港を出港。さすが韓国のフェリーだけのことをはある。
 出港時間が次々に変更され、10何時間も待たされたサハリンのホルムスク港からロシア本土のワニノ港に行くフェリー「サハリン7」が思い出されてならなかった。同じフェリーなのに、「イースタンドリーム号」と「サハリン7」ではあまりの違いだ。
「イースタンドリーム号」は東海港の岸壁を離れると、港内をゆっくりと進み、やがて港外へと出ていく。日本海に出ると速力を上げ、それとともに韓国・東海岸の山々が次第に遠くなっていく。朝鮮半島が遠くなっていく。何ともいえない寂しい気分に襲われた。
 日が暮れると甲板から船内に戻り、「環日本海ツーリング」のメンバーたちの飲み会に合流。みなさん方も旅の終わりを感じて心なしか寂しそう。旅の終わりというのは寂しいものなのだ。

「イースタンドリーム号」に乗船
「イースタンドリーム号」から見る東海港


東海港を出港
東海港の港内を行く


東海港の港外に出る
遠ざかっていく東海の山並み


朝鮮半島が遠くなっていく
船内では我らメンバーの飲み会が始まっていた


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