カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[154]

投稿日:2012年8月22日

砂浜は途切れ、断崖が海に落ち込む風景へ

 鳥取からは国道9号で駟馳山峠を越える。
 日本海に近い標高61メートルの低い峠だが、伝説の峠で古い石畳道が残されている。そんな駟馳山峠を越えたところで国道9号から日本海沿いの国道178号に入っていく。浦富、牧谷、東浜と海水浴場を通り、鳥取・兵庫の県境を越える。ここで鳥取県側の長く延びる砂浜は途切れ、断崖が海に落ち込む風景に変る。
 居組、浜坂と日本海の漁港に立ち寄り、浜坂からは桃観峠を越える。桃観峠を下ったところが余部。余部の海岸から、新橋に変ったJR山陰本線の余部鉄橋の下をくぐり抜けていく。
 余部からは日本海の冬の味覚、「松葉ガニ」で知られる香住漁港を通り、ゆるやかに連なる山並みを越えて豊岡へ。豊岡から円山川を渡り、河梨峠を越えて京都府に入った。
 兵庫県の日本海側は旧国名でいうと「但馬」になる。そこは同じ兵庫県とはいっても瀬戸内海側の「播磨」、大阪湾側の「摂津」とはまったく違う世界。山並みがそのまま日本海に落ち込み、平野らしい平野もない。そんな日本海の海岸には居組や浜坂、香住といった漁港が点在している。

鳥取から兵庫に入る
居組漁港


浜坂漁港
余部海岸


JR山陰本線の余部鉄橋
香住漁港


円山川の流れ
河梨峠


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