アドレス日本一周 west[19]
投稿日:2012年12月9日
静岡県の最南端
JR焼津駅前では黒潮温泉の足湯につかり、焼津漁港を見たあと焼津を出発。国道150号の旧道を行く。大井川河口近くの大井川港を見、大井川を渡る。同じ静岡県だが駿州(駿河国)から遠州(遠江国)へと国が変わる。駿州人と遠州人では気質も違う。
静波海岸、相良海岸と寄って御前崎へ。
静岡県の最南端というと伊豆半島南端の石廊崎というイメージがあるが、この御前崎の方がより南になる。
駿河湾と遠州灘を分ける御前崎に立った。波はそれほどでもないが、砂まじりの強い風が吹いている。
御前崎近くの白羽(しろわ)には、国の天然記念物に指定されている三稜石の産地がある。三稜石は三角錘状になった礫で、日本では御前崎が唯一の産地なのだという。強い風に吹き飛ばされた砂が石の表面をこすり、角をとがらせて出来る三稜石は、「風と砂の岬」、御前崎を象徴しているかのようだ。
「静岡県最南端の岬」と彫られた岬の碑の前から、高さ30メートルほどの海食崖上の高台に建つ灯台を見上げて御前崎を出発。
シーサードラインを走り、国道150号に合流。
中部電力の浜岡原子力発電所を過ぎると遠州灘の海岸には延々と砂丘がつづく。30キロ以上もつづく南遠大砂丘だ。天竜川を渡ったところには、日本三大砂丘にも数えられている中田島砂丘がある。これら遠州灘の海岸の膨大な量の砂は、長い年月をかけて天竜川がはき出し続けたものだという。
中田島砂丘を最後に海岸線を離れ、浜松の中心街へ。
JR浜松駅前でアドレスを止めた。