アドレス日本一周 west[171]
投稿日:2013年5月29日
香住といえば「松葉ガニ」
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国道178号で兵庫県に入ると居組を通って浜坂へ。浜坂漁港でアドレスを止めた。まわりの山々は紅葉している。浜坂からは桃観峠を越える。峠はトンネルで貫かれているが、峠の周辺はきれいな紅葉で彩られていた。
桃観峠を下ると余部。JR山陰本線の余部橋梁の下をくぐり抜け香住へ。香住といえば「松葉ガニ」。松葉ガニの漁期に入った香住漁港には活気があった。
香住から柴山、佐津にかけての山陰海岸の一帯には点々と温泉がある。そのうちの柴山温泉に泊まったことがある。早春のことだった。
温泉宿の夕食には「カニすき」が出た。カニすきとはカニ鍋のことだ。大皿に野菜類やシラタキなどと一緒に松葉ガニがまるごと1匹、ドーンとのっている。
まずは、カニ味噌を肴にビールをキューッと飲み干す。そのあと、たっぷり肉のついた脚をさっとゆで、三杯酢につけて食べる。つぎに生で食べる。さらに焼いてもらう。ゆでてよし、生でもよし、焼いてもよしの松葉ガニだった。最後は、鍋の中にご飯を入れてカニ雑炊にする。カニの味がたっぷりとしみ出た汁なので、これがまたきわめつけのうまさだった。
香住まで来ると、そんな松葉ガニの思いでが鮮やかによみがえってくる。
松葉ガニは山陰海岸の冬の味覚の王者といったところだが、それはズワイガニのことで、越前海岸になると越前ガニ、金沢あたりだとズワイガニといっている。
山陰の但馬海岸では香住漁港、柴山漁港、円山川河口の津居山漁港が松葉ガニの水揚げの多い漁港として知られている。
今回は香住の温泉郷に泊まることもなく、松葉ガニを食べることもなく通り過ぎていったことが、それが何とも残念なことだった。