アドレス日本巡礼[021]
投稿日:2014年4月12日
五ヵ所参り
4月12日6時、神山の旅館「さくらや」を出発。県道21号で立見峠を越え、第13番の大日寺へ。その途中、「サンクス」でアドレスV125Gを停め、朝食のコンビニ弁当を食べた。
大日寺には7時ジャストに到着。その前にある一宮神社に参拝し、大日寺の本堂、大師堂とまわる。早朝から大勢のお遍路さんたちがやってくる。
弘法大師がこの地で修行中に大日如来があらわれ、「この地は霊地なり。心あらば一宇を建立せよ」と大師に告げた。大師は大日如来の姿を刻んで本尊とし、堂宇を建ててまつった。その後、大日寺は一宮神社の別当寺になり、一宮寺と呼ばれた。それが明治の神仏分離でふたたび大日寺になり、一宮神社の本地仏の十一面観音を本尊にしている。
この13番の大日寺から17番の井戸寺までは札所の密集地帯で、昔から日帰り巡礼の「五ヵ所参り」として知られている。
つづいて第14番の常楽寺へ。40段あまりの階段を登り、「流水岩」と名づけられた天然の大岩盤の上を歩き、本堂に参拝。その前にはアララギの大木があるが、そこには石像の「アララギ大師」がまつられている。常楽寺の本尊は弥勒菩薩。88ヵ所でここだけが唯一、弥勒菩薩を本尊にしている。
第15番は国分寺。阿波国の国分寺だ。四国八十八ヵ所の寺々はどこも繁栄を謳歌しているように見えるが、ここ国分寺には寂れた感が漂っている。
741年、聖武天皇は国土安全、五穀豊穣を祈願するため諸国に国分寺を建立したが、阿波・国分寺もそのひとつ。当時は鎮護国家の祈願所として七重大塔の大伽藍だったが、今はその礎石が残るのみ。ガラーンとした広々とした境内がもの悲しい。
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