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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[022]

投稿日:2014年4月13日

般若心経

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月12日
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第16番・観音寺の山門

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観音寺の寄進の石碑

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観音寺本堂

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観音寺の大師堂

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第17番・井戸寺の山門

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井戸寺の縁起

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井戸寺本堂

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井戸寺の大師堂

 第15番の国分寺から第16番の観音寺へ。
 観音寺は町中の寺。駐車場も狭い。観音寺の名前通り、本尊は観音で、千手観音がまつられている。古い鐘楼門の山門をくぐれば新しい本堂。平成18年に改築されたということで、山門と本堂の新旧の対比が鮮やかだ。
 境内には「夜泣き地蔵」がまつられている。子供の夜泣きに困った親たちが、わが子の健康と成長を願ってお参りにやってくる。
 観音寺からは国道192号を横切り、JR徳島線府中(こう)駅脇の踏み切りを渡って第17番の井戸寺へ。
 府中駅だが、このあたりはかつての阿波国の中心地。駅から南西約600メートルほどの御所池は阿波の国府跡だ。
 井戸寺に到着すると、まずは隣合った八幡神社に参拝。そのあとで井戸寺の大きな山門をくぐり、本堂と大師堂を参拝する。
 もうこのころになると、

「仏説摩訶般若波羅蜜多心経。観自在菩薩。行深般若。波羅蜜多。時照見五。蘊皆空度。一切苦厄。舎利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識亦復如是。舎利子。是諸法空相不生不滅。不垢不浄。不増不減是故空中。無色無。受想行識。無眼耳鼻。舌身意。無色声香。味触法。無眼界。乃至。無意識界。無無明亦。無無明尽。乃至。無老死亦。無老死尽。無苦集滅。道無智亦無得以。無所得故。菩提薩た依。般若波羅蜜多。故心無け。礙無け。礙故無有。恐怖遠離。一切顛倒。夢想究竟涅槃。三世諸仏依。般若波羅蜜多。故得阿耨。多羅三藐三菩提。故知般若波羅蜜多。是大神呪。是大明呪是無上呪。是無等等呪。能除一切。苦真実不虚。故説般若波羅蜜多。呪即説。呪日。羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心経」

 と自分でもびっくりするくらい上手に般若心経をあげられるようになったし、般若心経は短いものなので、経本を見なくても口から出るようにもなった。
 井戸寺は大きな寺。寺の縁起にも書かれているように、673年の創建当時は妙照寺と称していた。815年に弘法大師がやってきた折、付近の人々は水不足で困っていた。それを知ると、弘法大師は錫杖で地面をひと突きした。すると清水が湧き出るようになったという。それに因んでの「井戸寺」なのだ。
「四国八十八ヵ所めぐり」というのは、このような弘法大師伝説をたどる旅でもある。

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