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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[073]

投稿日:2014年6月25日

1807年開創の島四国

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月24日
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第1番の正覚庵

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早川港

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第2番の海岸堂

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海岸堂からの眺め

 伊予大島(愛媛県)の「島四国八十八ヵ所めぐり」を開始する。
 まずは第1番の正覚庵へ。大島北端のカヤトマリ灯台の近くにある。お堂の前には「四国一番霊場」と掘り刻まれた石碑が建っている。ここが「四国八十八ヵ所」第1番の霊山寺に相当する。「島四国」に対して四国八十八ヵ所は「本四国」と呼ばれている。
 正覚庵では「南無大師遍照金剛」と弘法大師の宝号を3度唱え、般若心経を1巻あげる。そのあとで本尊の真言を3度、唱える。本尊は釈迦如来像なので「のうまくさんまんだぼだなんばく」を3度、唱える。本尊が弥勒菩薩像だと「おんまいたれいやそわか」、薬師如来像だと「おんころせんだりまとうぎそわか」といった具合だ。
 つづいて第2番の海岸堂(極楽寺)、第3番の自光庵(金泉寺)をめぐった。括弧内は本四国の札所になる。海岸堂の本尊は阿弥陀如来、自光庵の本尊は釈迦如来で、各お堂の本尊は「本四国」と同じだが、「大島八十八ヵ所」開創以前の寺院やお堂の本尊は異なっている。
「大島八十八ヵ所」が開創されたのは文化4年(1807年)。島民である医師の毛利玄得、修験者の金剛院玄空、庄屋の池田重太の3人の力によって開創されたという。
「大島八十八ヵ所めぐり」は歩き遍路の場合だと、3日で88番をめぐる行程になっている。

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第3番の自光庵 自光庵の案内板 自光庵のみみずくの石像


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