アドレス日本巡礼[181]
投稿日:2014年11月13日
美濃路に入る
信濃から美濃に入った。国が変わると風景は変わり、気分も一新する。
「さー、京都の三条大橋を目指そう!」
と、あらためて中山道への想いが胸にこみ上げてくる。
美濃路最初の宿場、落合宿は中山道の第44番目の宿場。加賀の前田家から贈られたという門構の本陣前で、スズキの125ccスクーター、アドレスを止めた。落合宿には中山道の歴史をしのばせる古い家並みが残っている。
落合宿からは美濃路の宿場めぐりが始まる。
中津川宿に向かっていくと、恵那山(2191m)がよく見える。美濃・信濃国境の恵那山は美濃の最高峰になっている。美濃の人たちは恵那山が白くなり始めると冬が近いことを知る。
中津川宿に入っていく。
中津川宿は東濃の主要な町。東美濃を略しての東濃だが、美濃は東濃、中濃、西濃に分けられる。それに北濃、南濃を加えることもある。このあたりの東西南北に分けたいい方は隣の信濃と似ている。信濃は北信、南信、東信、中信の四信に分けられるが、なぜか松本を中心とした一帯は西信ではなく中信といわれている。昔から国の中心という意識があるのだろう。
中津川宿の入口には「東の高札場」が復元されいる。高札場というのは法度や掟書など、奉行名で書かれた札を掲げる掲示板。そこには常夜灯と庚申塔、二十三夜塔もある。
中津川の町中の中津川宿を行く。東濃第一の豪商といわれた「間家大正の蔵」には、中津川商人や中津川宿の資料が展示されている。その先には「中山道歴史資料館」や本陣跡、脇本陣跡もある。
中津川宿から次の大井宿へ。田園風景の中山道を行く。ここからも恵那山がよく見える。大井宿は恵那の町中にある宿場。本陣が残り、高札場が復元されている。大井宿は恵那の町中にあるとは思えないほど、中山道の面影を残した宿場。恵那は中津川同様、東濃の主要な町のひとつだが、合併して恵那市になる以前は大井町だった。