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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[182]

投稿日:2014年11月14日

美濃路のハイライト

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月15日

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大湫宿

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大湫宿の高札場

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大湫宿から長久手宿へ

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奥之田の一里塚

 大井宿から大湫宿、細久手宿を通って御嶽宿までというのは、中山道・美濃路のハイライトといっていい。この間はほとんど交通量のない細道で、いくつもの峠を越えていく。

 大湫宿には古い家並みが残っている。脇本陣の「保々家」、旅籠の「三浦家」、問屋の「丸森森川家」は江戸時代からの建物。宿場の中心の神明神社には樹齢1300年の大杉が空を突いてそびえ立っている。

 大湫宿と長久手宿の間では琵琶峠を越えるが、旧道は300年前の姿を今にとどめる石畳の峠道。その長さは600メートルで、日本一長い石畳だといわれている。弁天の祠のある弁財天の池、奥之田の一里塚を通り、細久手宿に近づくと、突如として爆音が轟いてきた。瑞浪モーターランドのコースを走るレース仕様の車。その音を聞いてハッと我に返り、江戸時代の中山道から現代にひき戻された。

「ちょうちん祭り」で知られる長久手宿にも、旅籠の「大黒屋」のように江戸時代以来の建物が残っている。大湫宿は安藤広重の「中山道69次」の絵では「大久手宿」になっているが、大湫宿、細久手宿の「くて」は湿地を意味するという。

 細久手宿を過ぎると国道21号に合流し、御嶽宿へ。国道21号の南側の中山道沿いに風情のある宿場町がつづいている。ここでは中山道資料館の「中山道みたけ館」と公開されている商家「竹屋」を見学。「竹屋」は本陣の野呂家から分家し、金融業や繭や木材の取引で大成功をおさめた。そして名鉄広見線の終点、御嵩駅でアドレスを止めた。

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長久手宿 長久手宿の「ちょうちん祭り」 長久手宿の田植えの風景

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国道21号に出る 御嶽宿 御嶽宿の「中山道みたけ館」

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御嶽宿の商家「竹屋」 「竹屋」の内部 名鉄広見線の終着、御嵩駅

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