アドレス日本巡礼[189]
投稿日:2014年11月22日
近江商人の故郷
西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月16日
中山道と北国街道の分岐点の鳥居本宿を出発。次の高宮宿は多賀大社の門前町。多賀大社の大鳥居が町中にある。高宮宿から愛知川宿に向かっていくと、旧中山道沿いには「伊藤忠兵衛の生家」がある。近江商人の伊藤家は代々、呉服の行商をしていたが、忠兵衛は大阪に出て近江麻布を商って大儲けした。この伊藤忠兵衛が日本の大商社、伊藤忠商事と丸紅の祖となる人物だ。
愛知川宿を過ぎたところにある五個荘は近江商人の故郷。その町並みの一角にある「近江商人博物館」(入館料200円)を見学。館内には旅姿の近江商人の像が展示されている。天秤棒に商品をくくりつけているのだが、じつに軽装だ。おそらく見本だけを持って日本中を歩いたのだろう。金沢の近江町市場は近江商人の開いた市場だし、日本海航路の終点、蝦夷の松前の商業を牛耳っていたのも近江商人。近江商人の力、ネットワークにはすごいものがあった。
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