V-Strom1000で行く日本[43]
投稿日:2016年1月5日
巨大商社誕生の地
湖東の国道8号を北上。琵琶湖に流れ込む愛知川を渡ったところで、国道8号を右折し、旧中山道の愛知川宿に入っていく。右手には料亭の「竹平楼」。ここはかつての旅籠の「竹の子屋」だとのことで、200年以上も前の建物が現役で使われている。
V−ストローム1000で愛知川宿を走り抜け、近江鉄道の豊郷駅の近くまで来ると、「伊藤忠兵衛記念館」(入館無料)がある。ここは伊藤忠商事、丸紅という日本を代表する商社の創業者、伊藤忠兵衛の生家。記念館の入口には、次のように書かれている。
伊藤忠兵衛の生家近くの「くれない公園」は、伊藤長兵衛家の屋敷跡。そこには九代目伊藤長兵衛(1868〜1941年)の偉業を讃える碑が建っている。それには次のように書かれている。
「くれない公園」というのは、丸紅にちなんだ公園名なのだろう。まあ、それはともかく日本の巨大商社2社の誕生の地を見たところで、さらに旧中山道を走り、次の高宮宿まで行く。犬上川にかかる「無賃橋」を渡ると高宮宿だ。橋の袂には「むちんばし」と彫り刻まれた石標が残っている。この橋は川渡しや橋が有料だった時代から無料だったので「無賃橋」と呼ばれたという。
高宮宿は中山道の宿場の中でも有数の規模の大きさで、本陣1、脇本陣2、旅籠は23軒を数えたという。ここは多賀大社の門前町としても栄え、宿場内には多賀大社の一の鳥居が立っている。高宮宿の特産品といえば「高宮上布」。室町時代からの高宮上布の集散地としても栄えた。
近江鉄道の高宮駅前まで行き、そこで折り返し、国道8号の愛知川宿入口まで戻った。