アドレス日本巡礼[332]
投稿日:2016年4月2日
中山道最大の難所を越える
下諏訪宿に戻ると諏訪大社下社秋宮を参拝し、アドレスを走らせ、次の和田宿に向かう。国道142号の新道(有料)から旧道に入り、峠道を登っていく。アドレスの登坂力は抜群で、急勾配の峠道を楽々と登っていく。そのパワフルさには驚かされてしまうほど。125cc、恐るべし!
標高1520mの和田峠は中山道最大の難所。冬期だと3m以上の雪が積もるので、峠道で命を落とす旅人も多かった。歩いて峠を越えていた時代は、旅すること自体が命がけだった。和田峠は和田トンネルで貫かれているが道幅が狭いので一方通行。トンネル入口の信号に従って走り抜ける。トンネルの上をビーナスラインが通っている。ここでは峠道の中山道と山上道のビーナスラインが交差している。峠はまさに「辻」なのだ。
和田トンネルを抜け、峠道を下ったところにある峠の茶屋の「東餅屋」で小休止。ここでは「峠の力餅」(2個350円)を食べた。餅はやわらかく、餡はほどよい甘さ。それに野沢菜が添えられている。以前、和田峠の諏訪側には「西餅屋」があったという。
和田峠から和田宿へと下っていく。和田宿では宿場内を歩き、本陣と脇本陣、旅籠の「河内屋」、男女倉遺跡を見学した。男女倉遺跡は古代日本の黒曜石の一大加工場跡。ここでは往路編にひきつづいて黒曜石の石器資料館を見学した。