DR-Z400S
祝 10万キロ走破
「林道2010」で10万キロを達成したスズキDR-Z400Sは、乗る楽しさを存分に感じさせてくれるバイクです。軽量ハイパワー、軽いハンドリング。心までかろやかになってきます。自由自在に山野を駆けめぐってくれるDR-Z400Sに乗っていると、無性に「あの向こうへ!」、「さらに向こうへ!」と遠くを目指したくなってしまうのです。
2010年9月7日15時44分、岩手県の戸塚林道(舗装林道)のこの地点で10万キロを達成!
DR-Z400Sでの最初のツーリングは2002年の「ユーラシア横断」。
ロシアのウラジオストックを出発点にシベリアを横断し、欧亜を分けるウラル山脈の峠を越え、モスクワへ。さらにヨーロッパの国々を走り抜け、ユーラシア大陸最西端、ポルトガルのロカ岬までの1万6000キロを走った。
「ユーラシア横断」でぼくはすっかりDR-Z400Sのとりこになった。まさにオンオフデュアルパースのうたい文句どおりの走りを見せてくれたのだ。シベリアのダートを難なく走りきり、ドイツのアウトバーンを風となって走り抜けてくれた。このときの特筆すべきことは、1万6000キロ間でオイル交換を除けば、何ひとつパーツ交換をしなかったことだ。1本のタイヤ、1本のチェーン、1枚のスプロケットで1万6000キロを走りきってくれた。
DR-Z400Sでの海外ツーリングはつづく。
2004年から2005年にかけては「サハラ砂漠縦断」の6500キロを走った。
出発点はチュニジアの首都チュニス。チュニジアからアルジェリアに入り、サハラ縦断路のメインルートといっていい「ホガールルート」でニジェールのアガデスへ。ここでもDR-Z400Sはいかんなくそのすごさを発揮してくれた。すべてノーマルのままだったが際限なくつづく砂道をまるで問題にしないかのようにクリアし、大砂丘を飛び越えていった。「サハラ縦断」の砂道を転倒ゼロで走りきれたのは、まさにDR-Z400Sのなせる技といっていい。
ゴールはガーナの首都アクラ。DR-Z400Sは「サハラ砂漠縦断」の6500キロをノントラブルで、完璧に走りきってくれた。「サハラ砂漠縦断」ではDR-Z400Sのツーリングバイクとしてのすごさをまざまざと見せつけられた。
2005年は「韓国縦断」。韓国へのバイク持ち込みが解禁になるのと同時に、釜山から北朝鮮国境まで走った。北朝鮮の山野を見下ろす国境の展望台では「今度は北朝鮮を一周するぞ~!」と叫ぶカソリだった。
2006年は「シルクロード横断」。
シルクロードの起点、中国の西安からタクラマカン砂漠を縦断し、天山山脈の4000メートル近いトルガルト峠を越えてキルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンと中央アジアの国々へ。そしてイランからシルクロードの終点、トルコのイスタンブールまで1万2000キロをノントラブルで走りきってくれた。
2007年から2008年にかけては「南米・アンデス縦断」。
ペル?の首都リマを出発点にし、アンデスの5000メートル近い峠を越え、インカ帝国の都、クスコへ。世界遺産のマチュピチ遺跡を見たあと、チチカカ湖畔からボリビアの首都ラパスへ。世界最高所の首都だ。アタカマ高地のウユニ塩湖を横断し、チリの首都サンチャゴへ。さらにアンデス山脈沿いに南下。チリからアルゼンチンに入り、「吠える40度」の南緯40度線を越えて烈風のパタゴニアを縦断。マゼラン海峡を渡り、世界最南の町、南緯55度のウシュワイアまで行った。
2009年には「北海道遺産めぐり」で北海道を一周。
そして今年、2010年には「林道日本一周」で10万キロを達成。「ユーラシア大陸横断」から9年かかったDR-Z400Sの10万キロ達成だった。
そんなDR-Z400Sとはこれからも一緒に走りたいのです。ということで明後日(10月14日)は信州の「ワンデー林道ツーリング」を予定しています。その様子はまた速報でお伝えしますね。
DR-Z400Sで走った海外ツーリング
「60代編日本一周・第2部」の「北海道遺産めぐり」で使用するスズキDR?Z400Sはすでに走行距離が8万キロを超えているが、その大半は海外ツーリングによるもの。 2002年の「ユーラシア大陸横断」を皮切りに、2004年の「サハラ砂漠縦断」、2005年の「韓国縦断」、2006年の「シルクロード横断」、2007年~2008年の「南米・アンデス縦断」と走破してきた。それら一連のDR?Z400Sでの海外ツーリングを紹介しよう。
ユーラシア大陸横断[2002年]
伏木港(富山)を出発。ロシア船「ルーシ号」でロシアのウラジオストックへ
ウラジオストック港が見えてくる
ダリエンチェンスクのガソリンスタンド
シベリアの広野を行く
中国との国境を流れるアムール川
中国との国境の町、ブラゴベシチェンスクの広場
シベリアを西へ、西へ
シベリア鉄道
バイカル湖の湖畔で
イルクーツクの中心街
モスクワ発北京行きの列車(タイシェット駅で)
川遊びをするシベリアの若者たち
ノボシビルスクまで464キロ
ノボシビルスクを流れるオビ川
カザフスタンへとつづく大平原
ウラル山脈のアジアとヨーロッパを分ける峠
カザンの町の中心街
モスクワに到着。泊まったホテルの部屋からの眺め
ロシアの隣国、ベラルーシに向かう
ベラルーシの首都ミンスクの教会
ポーランドの首都ワルシャワの高層アパート
ドイツの首都ベルリンの地下鉄に乗る
フランスの高速道路オートルートを走る
スペインのヒマワリ畑
ポルトガルの大西洋岸を南下
ポルトの中心街
ユーラシア大陸最西端のロカ岬に到着!韓国縦断[2005年]
下関港を離れていく
釜山港が近づいてくる
釜山港に上陸
釜山港を出発
国道沿いの食堂
昼食で食べた「ソモリクッパ」
慶州の仏国寺の紫雲門
慶州の天文台
浦項の製鉄所に朝日が昇る
東海(日本海)の海岸に出る
昼食の「ビビンバップ(ビビンバ)」
38度線を越える
朝食。ずらりと皿が並ぶ
束草の市場を歩く
昼食の冷麺
金日成の別荘
金日成の別荘に遊びに来た子供の頃の金日正(後列左から2人目)
「高遠統一展望台」のモニュメント
「高遠統一展望台」から眺める北朝鮮
「高遠統一展望台」から眺める朝鮮半島の名峰、金剛山シルクロード横断[2006年8月16日〜10月13日]
東京→天津→イスタンブール
1万3171km
中国
西安を出発。シルクロードを西へ
蘭州を流れる黄河
敦煌の莫高窟(モーガオクー)
新疆ウイグル自治区に入る
シルクロードを行くトラックと
トルファンの火焔山
タクラマカン砂漠の大砂丘群
崑崙山脈
カラコルム・ハイウェイ
カラクリ湖。湖越しに7000m峰のゴングール山を見るキルギス
街道沿いの馬乳酒の露店
天山山脈のドーロン峠(3038m)カザフスタン
天山山脈の雪山を眺める
ビート畑の向こうに連なる天山山脈の山々
はてしなく広がる大平原ウズベキスタン
主食のナンをつくるナン屋
シルクロードの要衝、サマルカンドのバザールトルクメニスタン
首都アシュガバトの夜明け
カラクーム砂漠に立つ!イラン
カスピ海の砂浜で
タブリーズのバザールトルコ
アララト山を間近に眺める
カッパドキアの奇岩群
大塩湖のトゥズ湖
イスタンブールに到着!
ボスポラス海峡。対岸はヨーロッパ!南米・アンデス縦断
[2007年12月2日〜2008年1月28日]
リマ→ブエノスアイレス
1万2574km
ペルー
国道1号を南下。「地上絵」で有名なナスカで
太平洋側の砂漠地帯を行く
インディオの子供たち。アンデスの標高4300メートルの峠で
アンデスの高地を耕し、ジャガイモを植えつける
標高4338メートルのラヤ峠ボリビア
首都ラパス
標高4000メートル前後のアンデス高地を行く
アンデス高地のダートを激走!
アンデスの高地で放牧されているリャマ
ウユニ塩湖チリ
アタカマ高地
アタカマ砂漠のモニュメント
太平洋の海岸で
国道5号を南下
国道沿いの食堂でアルゼンチン
アンデスの雪山を眺める
パタゴニアの「烈風注意」の標識
パタゴニアのダート、国道40号
大自然の驚異! アンデスのモレノ氷河
世界最南の町、ウシュワイアに到着!!| DR-Z400S SPECIFICATIONS | ||
| 型 式 | BC-SK43A | |
|---|---|---|
| 全 長/全 幅/全 高 | 2,310mm/875mm/1,225mm | |
| 軸間距離/最低地上高 | 1,475mm/300mm | |
| シート高/装備重量 | 895mm/141kg | |
| 定地燃費 | 40.0km/L(60km/h) | |
| エンジン型式 | K419・水冷・4サイクル・単気筒 | |
| 弁方式 | DOHC・4バルブ | |
| 総排気量 | 398cm3 | |
| 内径×行程/圧縮比 | 90.0mm×62.6mm/11.3 | |
| 最高出力 | 29kW〔40PS〕/7,500rpm | |
| 最大トルク | 39N・m〔4.0kg・m〕/6,500rpm | |
| キャブレター形式 | BSR36 | |
| 始動方式 | セルフ式 | |
| 点火方式 | CDI式 | |
| 潤滑方式 | ドライサンプ式 | |
| 潤滑油容量 | 1.9L | |
| 燃料タンク容量 | 10L | |
| クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
| 変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
| 変速比 | 1速 | 2.285 |
| 2速 | 1.733 | |
| 3速 | 1.375 | |
| 4速 | 1.090 | |
| 5速 | 0.863 | |
| 減速比(1次/2次) | 2.960/2.866 | |
| フレーム形式 | セミダブルクレードル | |
| キャスター/トレール | 28°45 ‘/117mm | |
| ブレーキ形式(前後) | 油圧式ディスク | |
| タイヤサイズ(前) | 80/100-21M/C 51P | |
| タイヤサイズ(後) | 120/90-18M/C 65P | |
| 舵取り角左右 | 45° | |
| 乗車定員 | 2名 | |













































































































