東北四端紀行[20]
投稿日:2017年3月2日
東端編 9 三陸海岸は魅力満点
岩泉町の小本温泉を出発すると、いよいよ三陸海岸のハイライトシーンへ。
スズキDR−Z400Sを走らせ、国道45号を北上。岩泉町から田野畑村に入ったところで国道45号を右折し、まずは鵜ノ巣断崖に行く。広い駐車場にDRを 停め、松林内の遊歩道を歩き、展望台から「海のアルプス」といわれる大断崖を見下ろした。すごい風景。ストンと落ちた大断崖ははてしなく北へとつづいている。
つづいて国道45号→県道44号で海岸に出ると、弁天崎→北山崎→黒崎と陸中海岸の岬をめぐる。この間は鵜ノ巣断崖から見たのと同じような大断崖が途切れることなくつづいている。3つの岬の中では北山崎が一番の観光地。駐車場には何台もの観光バスが並び、岬の入口には食堂や土産物店が並んでいる。
田野畑村から普代村に入り、北緯40度線上の黒崎へ。ここには地球儀型をした北緯40度線のシンボルタワーが建っている。その前にはカリヨンの鐘。いかにも幸せをもたらしてくれるかのような鐘の音色。高さ140メートルの断崖上には灯台と展望台もある。
黒崎から普代の町中に入り、国道45号を北上。安家川の河口を渡る。
普代村から野田村に入り、道の駅「のだ」では名物の「塩ソフト」を食べた。野田は昔からの「野田塩」の産地で、道の駅「のだ」には塩を運んだ牛方の像が建っている。野田塩は内陸の沼宮内からさらには奥羽山脈を越えた秋田県側まで送られた。
野田村から久慈市へ。久慈の中心街に入ると、久慈駅前でもDRを停めた。ここが三陸海岸探訪コースのゴール。それにしても東北東端の陸前高田から久慈までの三陸海岸は魅力満点。日本の海岸線の中でも最高のルートといっていい。
久慈駅前を出発し、国道281号を行く。「久慈渓流」の渓流美を見ながら走り、シラカバ林の平庭峠を越える。北上山中の町、葛巻からさらに国道281号を走り、大坊峠を越え、沼宮内で国道4号に合流。沼宮内からは国道4号を南下し、盛岡の手前の滝沢ICで東北道に入った。東京を目指してのナイトラン。ただひたすらに夜の高速道を走りつづけるのだった。