カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

東北四端紀行[21]

投稿日:2017年3月4日

北端編 1 知られざる温泉の宝庫「三沢」

2009年9月10日~10月9日

八戸道の八戸北ICに到着

八戸道の八戸北ICに到着

太郎温泉の朝食

太郎温泉の朝食

太郎温泉を出発

太郎温泉を出発

淋代海岸の「ミスビードル号」の模型

淋代海岸の「ミスビードル号」の模型

淋代海岸の風景

淋代海岸の風景

「北端編」の出発点は八戸道の終点の八戸北IC(高速道はそのまま百万石道路→第二みちのく道路となって三沢まで通じている)。そこから国道45号→国道338号経由で三沢へ。相棒は今回もスズキの400ccバイクDR−Z400Sだ。

 三沢基地で知られる三沢は、知られざる温泉の宝庫。市内の何ヵ所にも温泉銭湯があり、何軒かの温泉旅館がある。そんな三沢の太郎温泉に泊まった。温泉銭湯に隣りあって温泉旅館があるが、朝食つきで3825円という安さ。これも東北!

 翌日は太郎温泉を出発すると、太平洋岸の国道338号を北上。淋代海岸(さびしろかいがん)には「太平洋無着陸横断記念碑」が建ち、「ミスビードル号」の実物大の模型が飾られている。

 昭和6年(1931年)10月4日午前7時01分、アメリカ人のクライド・E・バングボーンとヒュー・ハーンドン・ジュニアの乗ったベランカ単葉機のミスビードル号は、425馬力のエンジン音を響かせ、ここ淋代海岸からアメリカ・ユタ州のソルトレークシティーを目指して飛び立った。

 その2日後の午前0時14分、シアトル東方のワシントン州ウェナッチ飛行場に胴体着陸し、人類史上初の太平洋無着陸横断飛行を成しとげた。飛行距離は7910キロ、飛行時間は41時間13分、平均飛行速度は192キロ(毎時)だった。

 淋代海岸は今も名前通りの淋しげな海岸だが、この地は劇的な歴史の1ページを飾った舞台でもある。

国道338号を北上

国道338号を北上

小川原湖

小川原湖

 小川原湖から流れ出る高瀬川を渡り、さらに国道338号を北上し、東北北端の下北半島に入っていく。原子燃料サイクルの施設群や石油備蓄基地の巨大タンク群を見ながら走り、六ヶ所温泉でDRを停めた。建物の壁には「日本一深い温泉」と、大きくかかれている。入浴料は350円。内風呂と露天風呂があるが、ともに濁り湯。内風呂は熱めの湯で、屋根つきの露天風呂は温めの湯。「日本一深い温泉」とあるように、2714メートルも掘った地点から湯をくみ上げているという。

小川原湖から流れ出る高瀬川六ヶ所温泉六ヶ所温泉の湯につかる

小川原湖から流れ出る高瀬川 六ヶ所温泉 六ヶ所温泉の湯につかる

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