カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

東北四端紀行[27]

投稿日:2017年3月18日

北端編 7 津軽半島へ

2009年9月10日~10月9日

青森駅前を出発

青森駅前を出発

 青森駅前を出発し、東北のもうひとつの北端の津軽半島へ。まずは青森港の岸壁にスズキDR−Z400Sを停め、青函連絡船として活躍した「八甲田丸」を見る。ここからは下北半島の脇野沢、佐井へ、「シィライン」の船が出ている。そして青森ベイブリッジを渡って国道280号の旧道に入った。

青森港の岸壁にDRを停める青森港の「八甲田丸」(黄色い船)青森のベイブリッジ

青森港の岸壁にDRを停める 青森港の「八甲田丸」(黄色い船) 青森のベイブリッジ

油川の「羽州街道 松前街道 合流之地」碑

油川の「羽州街道 松前街道 合流之地」碑

油川の西田酒造店

油川の西田酒造店

 青森の中心街から町つづきの油川は、東北の二大街道の奥州街道と羽州街道の合流点。西田酒造店前に「羽州街道 松前街道 合流之地」碑が立っている。青森から津軽半島の三厩までの奥州街道は、松前街道と呼ばれている。

 この合流点には「合流の地に夢を託して」と題して、つぎのように書かれた案内板が建っている。

 ここはみちのくの主要道羽州街道の終点であり、松前街道の起点でもあった。かつては制札場もあり、馬の蹄の音や、旅人たちが交わす話し声でいつも賑わいをみせていた。しかし明治4年(1871年)、新城〜青森間に直通道路が通され、ここを通る人馬の列は急速に途絶え、それ以来百二十数年の月日が流れた。江戸時代、この道を上り下りした幕府巡見使や多くの文人墨客の姿をしのびつつ、近世交通史上重要な地点、羽州・松前街道合流の地を永く記念するため、ここに碑を建立した。
  羽州街道 福島県桑折より青森県油川まで 約五百キロ
  松前街道 油川より三厩まで 約六十キロ
  羽州街道の経路 弘前−新城−岡町−伝馬−油川

青森湾の対岸に夏泊半島と下北半島を見る

青森湾の対岸に夏泊半島と下北半島を見る

 油川から国道280号の旧道を北上し、津軽半島に入っていく。

 津軽半島でも下北半島と同じように温泉をめぐる。第1湯目はよもぎ温泉で、日帰り湯「よもぎ温泉」(入浴料350円)の湯に入った。蟹田に着くと、蟹田港に停泊している脇野沢港行きのフェリーを見た。

よもぎ温泉蟹田港蟹田港に停泊中のフェリー

よもぎ温泉 蟹田港 蟹田港に停泊中のフェリー

平舘不老不死温泉

平舘不老不死温泉

松前街道の松並木

松前街道の松並木

 蟹田から平舘へ。第2湯目の平舘不老不死温泉(入浴料400円)に入った。ここはなつかしの温泉。泊まったこともあるし、函館から夜中のフェリーに乗って夜明けに青森港に到着すると、ここで朝湯に入り、朝食をつくってもらって津軽半島をまわったこともある。

 平舘は見所豊富。松前街道の松並木を走り抜けたところには灯台がある。そのわきには大きな霧笛。平舘海峡の砂浜に立つと、対岸の下北半島の山々が大きく見える。海岸の松林内には江戸末期の海岸防備の台場が残っている。

平舘海峡の向こうに下北半島を見る平舘の灯台平舘の台場跡

平舘海峡の向こうに下北半島を見る 平舘の灯台 平舘の台場跡

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