奥州街道を行く! [4]
投稿日:2017年4月23日
東北縦断へ
さー、白河から青森へ。奥州街道の東北縦断の開始だ。
出発点はJR白河駅前。まずは駅の裏手の小峰城(白河城)址を歩く。盛岡城、若松城とともに「東北三名城」といわれる小峰城は、南北朝時代に結城親朝がここ小峰ヶ岡に築城し、「小峰城」と名づけたのが始まりとされている。
JR白河駅に戻ると、相棒のスズキDR−Z400Sで白河宿を走り始める。白河宿内の奥州街道は国道294号に相当する。城下町特有の鉤型道(クランク)が残っている。本陣跡と脇本陣跡が街道をはさんで向かいあっているが、本陣跡の案内板には次のように書かれている。
江戸五街道としての奥州街道はここまでなので、白河宿はきわめて重要な宿場だった。
いわき市の湯本温泉に通じる御斎所街道(直進)との追分(分岐)を左に折れ、JR東北本線のガードをくぐり抜け、東北第2の大河、阿武隈川を渡る。阿武隈川の堤防上にDR−Z400Sを止め、川の向こうに大きく見える那須連峰の山並みを眺めた。
国道4号の女石の交差点の手前が奥州街道と会津街道の追分になる。奥州街道は右の小道に入っていくのだが、追分には「仙台藩士戊辰戦争之碑」が建っている。そのまま国道294号を走って女石の交差点へ。ここで国道4号に合流。交差点を右折し、国道4号を北へと走った。
なお会津若松に通じる国道294号(会津街道)は女石の交差点を左折し、すぐに右折する。会津街道は佐渡金山の金銀を江戸まで運ぶ「佐渡三道」のひとつだった。北国街道、三国街道、それと会津街道の佐渡三道は「江戸五街道」に次ぐ重要な脇街道。会津街道は会津若松から白河までの「白河街道」と、会津若松から新潟までの「越後街道」の2本の街道に分けられていた。