カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[151日目]

投稿日:2018年11月4日

いよいよ阿蘇の温泉だ

九州編 22日目(2007年5月11日)

 杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」の朝湯に入る。昨晩は「熊本館」の大浴場に入ったので、今朝は「大分館」の大浴場に入る。大岩風呂と檜風呂。大露天風呂もある。そこからは杖立川の渓谷美を眺めた。

 筑前煮、さつま揚げ、湯豆腐、凍み豆腐、フロフキ、塩辛、ゼンマイの煮物、切り干し大根、タケノコ、丸コンニャク、青のり、海苔、ポークハム、ウインナー、シイタケ、納豆、サラダ、昆布巻、サトイモ、フキ、きんぴら、煮豆の朝食を食べ、杖立温泉を出発。

 第1湯目は地獄谷温泉の日帰り湯「裕花」。ここははげの湯温泉の入口にあるが、昨夜は入りそこねたところ。森の中の温泉といった感じで、広々とした露天風呂の湯につかりながら森林浴をする。新緑が目にまぶしい。無色透明の湯。源泉は90.8度という超高温湯。地獄谷温泉から小国町の中心、宮原に戻った。

 宮原を拠点にしての温泉めぐり第2弾目を開始する。今日は国道442号沿いの温泉をめぐる。

 第2湯目は七滝温泉の温泉旅館「華坊」。国道からわずかに入ったところにあるが、渓流沿いの一軒宿で秘湯の趣。内風呂は熱めの湯、露天風呂は温めの湯。ここの源泉は59.0度。

 第3湯目は田の原温泉「流憩園」の湯。歩いて下って河畔の露天風呂に入る。目の前の新緑がまぶしい。すぐ下を流れる渓流の音を聞きながら湯につかる気分はたまらない。

 第4湯目は飛瀬温泉「天河山荘」の湯。ここは山中の一軒宿。宿から回廊の坂道を息を切らして登ったところに「天望風呂」。湯につかりながら幾重にもなって重なり合った山々を眺める。すばらしい光景。絶景湯だ。無味無臭の草色がかった濁り湯。湯から上がると「30分寝」をした。

 第5湯目は小田温泉「彩の庄」の湯。内風呂と露天風呂に入る。2段になって流れ落ちる露天風呂では、サンサンと降り注ぐ日の光を浴びながら湯につかった。源泉は67.7度の高温湯。無色透明の湯だ。

 つづいて扇温泉に行く。入口の看板がいい。「気持ちよかば〜い! ど〜な?」。だが、残念ながら扇温泉は本日休業…。

 第6湯目は満願寺温泉の共同浴場。入口の料金箱に入浴料の300円を入れる。川沿いの湯船。温めの湯で、やわらかな湯の感触が印象的。気持ちいい〜!

 第7湯目は白川温泉「しらかわ」の湯。内風呂と露天風呂。湯には湯の華が浮かんでいた。

 第8湯目は黒川温泉。ここではバンディットを駐車場に停め、温泉街の狭い道を歩いた。人気の黒川温泉なだけに、ほかの温泉地にはない華やかさがあった。温泉街の中央にある共同浴場の「地蔵湯」に入る。上湯と下湯、2つの湯船。上湯は熱い湯、下湯もかなり熱い湯。以前、この「地蔵湯」に入ったときはイモ洗い状態で混んでいた。ところが今日はぼく一人。ガラーンとした共同浴場に自分一人で入った。

 黒川温泉からさらに国道442号を行く。雄大な風景の瀬の本高原を走り抜け、熊本県から大分県に入った。

 第9湯目は赤川温泉。久住高原の一軒宿「赤川荘」の湯に入る。内風呂と露天風呂はともにきれいな白濁色の湯。味も濃い。湯につかりながら北九州から来たという人と「湯の中談義」。ここの泉質の良さにひかれ毎年、来ているとのことだ。源泉は18.4度。源泉風呂もあるがヒヤッとした冷たさ。赤川温泉を最後に国道442号で熊本県の宮原に戻った。

 宮原到着は17時45分。昼飯を食いそこねていたので腹がへった…。「ファミリーマート」で「洋風幕の内弁当」を食べ、それを夕食にし、夜の温泉めぐりを開始。国道212号を南下し、阿蘇に向かっていく。

 第10湯目は南小国温泉の「温泉館きよら」。木をふんだんに使った建物。ここは町民憩いの場で内風呂のみ。

 第11湯目は湯田温泉「湯夢プラザ」。ここは大浴場の内風呂のみ。やってくる人、全員が顔見知り。みなさん、「こんばんは」とあいさつをかわして湯に入る。

 さー、ここからはいよいよ阿蘇の温泉だ。

 国道212号を南へ。阿蘇外輪山の峠を越え、大カルデラの中に入っていく。急勾配の下り坂。眼下にはあちこちに町明かりが見えている。阿蘇も南阿蘇の外輪山だと峠名のついた峠がいくつもあるが、北阿蘇だと峠名のついた峠はひとつもない。それだけ侵食が進み、北阿蘇全体が高原状になっているからだろう。

 第12湯目は内牧温泉。ここでは「おふろやさん」の湯に入った。脱衣所では「カソリさ〜ん」と湯から上がったばかりの2人に声をかけられた。松山から来た「浜崎さん」と姫路から来た「カーリーさん」。「浜崎さん」はZZR1400に乗るライダーで、「カーリーさん」はチャリダー。そんな2人としばしの語り合い。そのあとで「おふろやさん」の湯につかった。内風呂のみで茶色い湯。

 内牧温泉を最後に南阿蘇温泉の国民宿舎「南阿蘇」に向かった。到着は21時20分。さっそく第13湯目の「宿湯」に入る。かなり強い硫黄のにおいのする硫黄泉。白濁色の湯には湯の華が浮かんでいる。源泉は59.5度。気持ちよく入れる「南阿蘇」の湯だった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」
朝食 杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」 筑前煮、さつま揚げ、湯豆腐、凍み豆腐、フロフキ、塩辛、ゼンマイの煮物、切り干し大根、タケノコ、丸ゴンニャク、青のり、海苔、ポークハム、ウインナー、シイタケ、納豆、サラダ、昆布巻、サトイモ、フキ、きんぴら、煮豆
9時50分 杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」を出発
1444湯目 地獄谷温泉「裕花」(500円)
1445湯目 七滝温泉「華坊」(500円)
1446湯目 田の原温泉「流憩園」(500円)
1447湯目 飛瀬温泉「天河山荘」(1000円)
1448湯目 小田温泉「彩の庄」(500円)
1449湯目 満願寺温泉「共同浴場」(300円)
1450湯目 白川温泉「しらかわ」(500円)
1451湯目 黒川温泉「地蔵湯」(200円)
大分県に入る
1452湯目 赤川温泉「赤川荘」(500円)
熊本県に入る
夕食 小国 コンビニ弁当(なお、この日の昼食は抜き)
1453湯目 南小国温泉「温泉館きよら」(300円)
1454湯目 湯田温泉「湯夢プラザ」(300円)
1455湯目 内牧温泉「おふろやさん」(300円)
21時20分 南阿蘇温泉「南阿蘇」(1泊朝食6030円)
1456湯目 南阿蘇温泉「南阿蘇」
本日の走行距離数 174キロ
本日の温泉入浴数 13湯

杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」の朝湯に入る「杖立観光ホテルひぜんや」の湯につかりながら眺める杖立川の渓谷杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」を出発

杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」の朝湯に入る 「杖立観光ホテルひぜんや」の湯につかりながら眺める杖立川の渓谷 杖立温泉「杖立観光ホテルひぜんや」を出発

地獄谷温泉「裕花」「裕花」の露天風呂「裕花」の湯につかる

地獄谷温泉「裕花」 「裕花」の露天風呂 「裕花」の湯につかる

七滝温泉「華坊」「華坊」の湯「華坊」の露天風呂

七滝温泉「華坊」 「華坊」の湯 「華坊」の露天風呂

田の原温泉「流憩園」の露天風呂飛瀬温泉「天河山荘」「天河山荘」の湯

田の原温泉「流憩園」の露天風呂 飛瀬温泉「天河山荘」 「天河山荘」の湯

小田温泉へ小田温泉の露天風呂満願寺温泉の共同浴場

小田温泉へ 小田温泉の露天風呂 満願寺温泉の共同浴場

白川温泉「しらかわ」「しらかわ」の湯「しらかわ」の露天風呂

白川温泉「しらかわ」 「しらかわ」の湯 「しらかわ」の露天風呂

黒川温泉「地蔵湯」「地蔵湯」の2つの湯船久住高原を行く

黒川温泉「地蔵湯」 「地蔵湯」の2つの湯船 久住高原を行く

赤川温泉「赤川荘」南小国温泉「温泉館きよら」湯田温泉「湯夢プラザ」

赤川温泉「赤川荘」 南小国温泉「温泉館きよら」 湯田温泉「湯夢プラザ」

内牧温泉「おふろやさん」

内牧温泉「おふろやさん」    

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