温泉めぐり日本一周［184日目］

投稿日：2019年4月17日

天気は大荒れ。まるで嵐だ

本州東部編　10日目（2007年6月29日）

　斉藤の湯温泉「上の湯旅館」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、納豆、サラダ、カマボコ、山菜、梅干、漬物の朝食を食べ、9時に出発。朝からザーザー降りの雨だ。

　斉藤の湯温泉から郡山に戻り、大雨の中、福島に向かっていく。

　第1湯目は安達太良山麓の大玉温泉。「金泉閣」の湯に入る。湯船は2つに仕切られている。熱めの湯と温めの湯。ここは源泉かけ流し。源泉は62度という高温湯だが、加水はしていないという。

　第2湯目は岳温泉の共同浴場「岳の湯」。ここは名湯だけあって、けっこう混みあっている。白濁色の高温湯。湯から上がっても、なかなか汗が止まらない。「岳の湯」前の食堂「成駒」で昼食。この店の名物「ソースかつ丼」を食べた。ボリューム満点。味もいい。

　第3湯目は塩沢温泉「湯川荘」の湯だ。内風呂と露天風呂。露天風呂は緑の真っ只中の湯で、湯につかりながらの森林浴。まわりの自然がすばらしい。

　国道459号から国道115号に入り、さらに旧道で土湯峠に向かっていく。その間に点々とある温泉に1湯づつ入っていく。天気は大荒れ。まるで嵐だ。

　第4湯目は野地温泉「野地温泉ホテル」。ここにはいくつもの湯があるが、そのうちの「剣の湯」に入った。熱めの湯でにごり湯。次の新野地温泉は入浴できず。

　第5湯目は赤湯温泉「好山荘」。館内の赤湯と外の露天の白濁湯に入った。次の鷲倉温泉はまたしても入浴できず…。

　第6湯目は幕川温泉。土湯峠の手前で右折し、4キロほど行ったところにある。この一帯では一番の秘湯だ。2軒の温泉宿があって、「水戸屋旅館」の湯に入った。まずは2階の展望露天風呂に入る。脱衣所は男女別だが、湯船で一緒になる混浴の湯。誰もいないだろうと思って勢いよく木戸を開けると中年女性が入っていた。彼女は両手でぱっと胸を隠しながら、「すいませ〜ん」という。ここは混浴の湯だが、女性専用タイムもあるので、きっと今は男性タイムだと思ったのだろう。すかさず「この湯は混浴だから全然かまわないんですよ」とフォローするカソリ。彼女は安心したかのようなそぶりで背中をぼくの方に向けると、湯船のへりに寄りかかってまわりの緑豊かな風景を眺める。彼女と2人っきりの展望露天風呂。そのまま至福の時を過ごしたかったのだが、何か申し訳ないような気になり、「おさきに…」と彼女に声をかけて上がり、次に1階の大浴場の湯に入った。

　濃霧の土湯峠を越え、会津側に下っていく。

　第7湯目は横向温泉「マウント磐梯」の湯。大浴場と渓流沿いの露天風呂に入った。

　第8湯目は沼尻温泉「田村屋旅館」の湯。大浴場と露天風呂はともに木の湯船。白濁した湯にはかなり強い金属質の味がする。

　第9湯目は中ノ沢温泉「花見屋旅館」の湯。すでに日帰り湯の時間は終わっていたが、女将さんに「どうぞごゆっくり」といわれ、ありがたく大浴場と大庭園露天風呂に入った。

　中ノ沢温泉で折り返し、国道115号の新道で福島へ。土湯峠の長いトンネルを抜け、峠を下った。

　第10湯目は土湯峠下の土湯温泉。ここでは共同浴場の「中ノ湯」に入った。火傷しそうなほどの熱湯。先客の地元の人は、ぼくが他所者だとわかると、ホースで水を入れてくれた。温くしたら申し訳ないのですぐに水を止め、超熱い湯に我慢して入る。体はあっというまにゆでダコのように真っ赤になったが、このような熱湯に慣れている地元のみなさんにとってはどうということもないようだ。湯から上がると福島市内へ。20時、今晩の宿、福島駅西口の「東横イン」に到着した。

本日のデータ　料金等は当時のものです
朝湯	斉藤の湯温泉「上の湯旅館」
朝食	斉藤の湯温泉「上の湯旅館」　ご飯、味噌汁、納豆、サラダ、カマボコ、山菜、梅干、漬物
9時	斉藤の湯温泉「上の湯旅館」を出発
1852湯目	大玉温泉「金泉閣」（700円）
1853湯目	岳温泉「岳の湯」（300円）
昼食	岳温泉「成駒」の「ソースかつ丼」（950円）
1854湯目	塩沢温泉「湯川荘」（600円）
1855湯目	野地温泉「野地温泉ホテル」（800円）
1856湯目	赤湯温泉「好山荘」（500円）
1857湯目	幕川温泉「水戸屋旅館」（500円）
	土湯峠（峠越え）
1858湯目	横向温泉「ホテルマウント磐梯」（600円）
1859湯目	沼尻温泉「田村屋旅館」（800円）
1860湯目	中ノ沢温泉「花見屋旅館」（500円）
	土湯峠（峠越え）
1861湯目	土湯温泉「中ノ湯」（200円）
20時	福島「東横イン　福島駅西口」（1泊朝食6090円）
夕食	コンビニ弁当
本日の走行距離数　141キロ
本日の温泉入浴数　10湯