温泉めぐり日本一周[183日目]
投稿日:2019年4月13日
「一回入浴」と「日帰り入浴」
三穂田温泉「三穂田温泉」の朝湯に入る。朝日を浴びた庭園を眺めながら湯につかった。湯船からはおしげもなく湯があふれ出ている。ここの湯は加水なし、加温なし、消毒なし、循環なしの「ナシナシ湯」。もちろん入浴剤も入れていない。館内には2組の団体が泊まっていたが、朝食直前になると浴室には誰もいない。自分一人で大浴場の湯につかった。湯から上がると、ご飯、味噌汁、サケ、シラスおろし、納豆、海苔、漬物といった朝食を食べ、8時30分に出発。郡山の温泉めぐりを開始する。
第1湯目は大森温泉。到着はジャスト9時。日帰り湯「大森屋」の入口には次のように書かれている。
日帰り 午前9時より午後4時まで
一回入浴 午前9時より午後9時まで
ここでいうところの「日帰り」というのは、大広間や貸切の部屋でゆっくり1日過ごし、何度か温泉に入ることをいう。それに対して「一回入浴」というのは文字通り、1回、温泉に入って出ていくことで、「時間は1時間以内にしてください」との貼紙がしてある。この地方では「一回入浴」のことを「一回入り」とよくいっている。「大森屋」の「一回入浴」は400円、「日帰り入浴」は1200円になっている。
大森温泉の一番湯に入る。ほかにも何人かの入浴客がいたが、みなさん常連さんで、全員が「日帰り」。「日帰り入浴」というよりも、「日帰り湯治」といった方がいい。無色透明のぬるぬる湯。飲泉可。常連さんたちとしばしの「湯の中談義」をして、湯から上がった。
第2湯目は長寿温泉「長寿の湯」。大浴場には各種の浴槽。露天風呂もある。
第3湯目はのんびり温泉「のんびり温泉」の湯。大浴場と露天風呂。「のんびり温泉」の名前通り、のんびりゆったり湯につかれる。ここは田園地帯の中にある温泉施設だ。
第4湯目は東北原温泉「東北原温泉」の湯。ここは内風呂のみ。湯が湯船からあふれ出ている。湯から上がると大広間での昼食。「たんめん」を頼んだのだが、出てくるまで速攻で寝る。ど熟睡の「5分寝」だ。
第5湯目は郡山温泉「郡山温泉」の湯。大浴場と小さな露天風呂。ここは東北道のすぐ脇にある。
郡山からは県道6号で三森峠へ。峠下の温泉3湯に入った。
第6湯目は源田温泉「熊田屋旅館」の湯。石造りの湯船。無色透明の湯に気持ちよくつかる。ここの旧館は渓流上の宿。それがまだ残っていた。今から10年以上も前になるが、昭文社の桑原さんとやってきて渓流上の部屋に泊まった。そこはまさに『ツーリングマップル』発祥の地といってもいいようなところなのだ。そのときカソリ&クワハラはカンビールをガンガン飲みながら、『ツーリングマップル』への熱い思いを語り合った。その熱い思いが後の『ツーリングマップル』を生んだ。『ツーリングマップル』の書名もここで生まれた。
そんな思い出にひたりながら湯につかっていると、当の桑原さんから電話。
「まだ、残ってたんですね」
「ちゃんと残ってましたよ」
「う〜ん」
「ねえ、桑原さん、ここの宿の前には今度、ツーリングマップル発祥の地碑を建てなくってはいけませんねえ」
第7湯目は休石温泉「太田屋旅館」の湯。ここは内風呂のみ。渓流の音が這い上がって聞こえてくる。浴室の外は緑一色。いい気分で湯につかっていると、「ここは女風呂? といっておばあちゃんが入ってくる。「男風呂ですよ」といっても平然とした顔で男風呂に入りつづける。おばあちゃんにとっては男風呂も女風呂も関係ないようだった。
第8湯目は井戸川温泉「井戸川温泉旅館」の湯。ここは内風呂と露天風呂。湯上りにはコカコーラを飲みながら揚げ饅頭を食べた。
三森峠の「峠返し」をすると、県道29号→国道49号で、郡山市内最大の温泉地の磐梯熱海温泉へ。JR磐梯熱海駅前の共同浴場「元湯浴場」に行くと臨時休業。そこで駅前温泉旅館「小松屋」の湯に入った。大浴場の内風呂のみ。裸婦の大きなタイル画を見ながら、ゆったり湯につかる。湯から上がると、ふくよか系美人の女将さんが冷たい水を持ってきてくれた。しばしの談笑。「ウチにはバイクのお客さんも来ますよ」というので、「今度は泊まりで来ま〜す」といったが、ほんとうに「泊まりで来たい!」と思わせるような東北系、あったか系の美人女将だった。
磐梯熱海温泉で郡山の温泉めぐりを終え、磐梯熱海ICで磐越道に入る。郡山東ICで降り、舞台を三春に移す。
第10湯目は馬場ノ湯温泉「三ツ美屋旅館」の湯。浴室には「三春桜」の壁画。
第11湯目は要田温泉「あぶくま保養センター」の湯。小さな湯船。若干の色つき湯。単純炭酸鉄泉でタオルは赤く染まる。
第12湯は神田の湯温泉「神田の湯」。ここは内風呂のみ。これらの3湯に入り、三春に戻った。三春到着は20時だ。
20時の「宿探し」。だがラッキーなことに、一発目の電話で宿をゲット。斉藤の湯温泉「上の湯旅館」に泊まれた。「宿湯」から上がると、何ともうれしいことに、夕食を部屋に持ってきてくれた。鶏の照り焼き、塩ジャケ、ナス、辛子レンコン、オクラ、ワラビ、ヒジキの煮物。斉藤の湯温泉「上の湯旅館」には泊まれただけでなく、こうして夕食にもありつけたのだ。
朝湯 | 三穂田温泉「三穂田温泉」 |
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朝食 | 三穂田温泉「三穂田温泉」 ご飯、味噌汁、サケ、シラスおろし、納豆、海苔、漬物 |
8時30分 | 三穂田温泉「三穂田温泉」を出発 |
1839湯目 | 大森温泉「大森屋」(400円) |
1840湯目 | 長寿温泉「長寿の湯」(390円) |
1841湯目 | のんびり温泉「のんびり温泉」(500円・割引) |
1842湯目 | 東北原温泉「東北原温泉」(400円) |
昼食 | 東北原温泉「東北原温泉」たんめん(700円) |
1843湯目 | 郡山温泉「郡山温泉」(300円) |
1844湯目 | 源田温泉「熊田屋旅館」(500円) |
1845湯目 | 休石温泉「太田屋旅館」(300円) |
三森峠(峠返し) | |
1846湯目 | 井戸川温泉「井戸川温泉旅館」(500円) |
1847湯目 | 磐梯熱海温泉「小松屋」(600円) |
1848湯目 | 馬場ノ湯温泉「三ッ美屋旅館」(450円) |
1849湯目 | 要田温泉「あぶくま保養センター」(500円) |
和泉の湯温泉(廃業湯) | |
飛所の湯温泉(廃業湯) | |
1850湯目 | 神田の湯温泉「神田の湯」(400円) |
20時30分 | 斉藤の湯温泉「上の湯旅館」(1泊2食7500円) |
1851湯目 | 斉藤の湯温泉「上の湯旅館」 |
夕食 | 宿食 |
本日の走行距離数 163キロ | |
本日の温泉入浴数 13湯 |
三穂田温泉「三穂田温泉」の朝湯に入る | 「三穂田温泉」の朝食 | 「三穂田温泉」を出発 |
大森温泉「大森屋」 | 郡山の周辺には溜池が多い。そのうちの一つの荒池 | 長寿温泉「長寿の湯」 |
のんびり温泉「のんびり温泉」 | 「のんびり温泉」の露天風呂 | 東北原温泉「東北原温泉」 |
「東北原温泉」の湯 | 「東北原温泉」の「たんめん」 | 郡山温泉「郡山温泉」 |
「郡山温泉」の湯 | 源田温泉「熊田屋旅館」 | 「熊田屋旅館」の湯 |
休石温泉「太田屋旅館」の湯 | 三森峠(峠返し) | 井戸川温泉「井戸川温泉旅館」の湯 |
揚げ饅頭を食べる | 奥羽山脈の山並みが霞んで見える | 磐梯熱海温泉 |
磐梯熱海温泉「小松屋」の湯 | 馬場ノ湯温泉「三ッ美屋旅館」 | 「三ッ美屋旅館」の湯 |
要田温泉「あぶくま保養センター」の湯 | 神田の湯温泉「神田の湯」 | 斉藤の湯温泉「上の湯旅館」の夕食 |