温泉めぐり日本一周[239日目]
投稿日:2019年11月6日
扁桃腺をグリグリ
豊浦温泉「しおさい」の朝湯に入る。大浴場と露天風呂の湯にゆったり、まったりつかる。湯から上がると朝食。ご飯、味噌汁、塩ジャケ、生卵、海苔、キンピラゴボウ、がんもどき、こぶ巻き、梅干し、漬物の朝食を食べた。
9時、豊浦温泉を出発し、国道37号→国道230号で洞爺湖へ。「洞爺湖一周」の温泉めぐりの開始だ。
第1湯目は北海道でも有数の温泉地、洞爺湖温泉。ここでは最初に「北海ホテル」に行ったが、清掃中で入れなかった。次の「ホテルブラント洞爺」も清掃中。3軒目の「洞爺湖観光ホテル」に入れた。「10時から清掃なので、それまでだったらいいですよ」とのことで、十分に時間はある。大浴場と露天風呂の湯につかる。ともに濁り湯。湯につかりながら目の前に広がる洞爺湖を眺める。青空を映して洞爺湖の湖面も青い。
第2湯目は壮瞥温泉。ここでは「湖畔荘」、「いこい荘」、「ホテル中の島」、「ペンションおおの」…とまわったが、入れない。それでも諦めないカソリ、ついに粘り勝ちで「かわなみ」の湯に入れた。大浴場と露天風呂の無色透明の湯につかった。
第3湯目は仲洞爺温泉「来夢人の家」。ログハウスの建物。湯量豊富な温泉で、無色透明の湯。源泉掛け流しで消毒は一切なし。浴室に入った瞬間、消毒の塩素臭がしないというのはじつにいいものだ。
第4湯目は財田温泉「財田温泉」の湯。大浴場と露天風呂。露天風呂からは洞爺湖を一望する。湯から上がると、ここで昼食。ライス、スープ、コーヒー、デザートつきの「ハンバーグステーキ」を食べた。
第5湯目は洞爺温泉「洞爺いこいの家」の湯。洞爺湖を一望する大浴場は絶景湯。ほぼ無色透明の湯につかりながら絶景を堪能する。
第6湯目は洞爺月浦温泉の日帰り湯「ポロモイ」の湯。大浴場と露天風呂。露天風呂の垣根越しに洞爺湖が見える。
こうして5時間かけての「洞爺湖一周」では全部で6湯の温泉に入った。
洞爺湖からは国道230号を北へ。国道230号沿いの温泉めぐりの開始だ。
第7湯目は留寿都温泉「留寿都温泉」の湯。「蝦夷富士」の羊蹄山麓の畑作地帯の中にポツンとある一軒宿の温泉。まわりは一面のアスパラガスの畑。ここは内風呂のみで、にごり湯につかる。黄緑色をしている。次の登川温泉は休業中で入れず。ふるっぷ温泉は定休日で入れず。喜茂別まで行って折り返した。洞爺湖に戻ってくると、サミットの会場になる丘の上の「ウィンザーホテル」がよく見えた。
国道37号に出ると、室蘭方向へ。
第8湯目は伊達温泉「伊達温泉」の湯。大浴場と露天風呂。露天風呂では出張中のサラリーマン氏と「湯の中談義」をした。
「もう、30年、北海道中をまわりつづけていますよ」
と、その人はいう。
仙台を拠点にしている会社だそうで、フェリーで苫小牧に渡ると伊達温泉に泊まり、ここから北海道各地のスーパーをまわるのだという。北は稚内から南は函館まで、主要な都市はほぼすべてまわりつくしているという。まもなく定年。北海道とともに過ごしたサラリーマン生活、ご苦労さま!
伊達温泉の湯から上がると国道37号を戻り、国道453号に入っていく。有珠山と昭和新山がよく見える。乳房型をした昭和新山からは白煙が立ち昇っている。
第9湯目は滝之町温泉「ゆーあいの家」の湯。無味無臭の濁り湯で、熱めの湯、温めの湯と2つの湯船がある。源泉は64・1度の高温湯。湯から上がると、「セイコウマート」で夕食。「のり弁」を食べた。
第10湯目は久保内温泉「久保内ふれあいセンター」の湯。ここは内風呂のみで、無色透明の湯。源泉は63・1度で、やはり高温湯だ。
20時20分、今晩の宿、ばんけい温泉の温泉旅館「ばん岳荘」に到着。第11湯目の「宿湯」にホッとした気分で入る。無色透明の湯はかなり熱い。湯から上がると、「とうきびをゆでたから」といって、女将さんが茹で上げたばかりのスイートコーンをもってきてくれた。メチャうま!
食べながら女将さんの話を聞いた。
「ウチの湯はとっても皮膚病に効くの。アトピーが治ったというお客さまもいるのよ。アトピーはどうも薬がいけないようね。薬を一切、飲まないで、ウチの温泉に1ヵ月入れば、必ず治るわ」
と自信に満ちたお言葉だ。
アトピーが治るかどうかは別にして、女将さんの話には同感できる。
今の日本人はあまりにも薬漬けになりすぎてしまった。そのことによって、人間本来の持っている強さ、免疫力、回復力、復元力といった動物的な能力をなくしてしまったとぼくは思っている。
「薬大嫌い人間」のカソリ、ずっと以前から薬の怖さを本能的に感じていた。
薬を飲むと「人間の体はダメになる」と、そう感じていたのだ。
今日は朝、起きたときから体がだるく、熱っぽかった。扁桃腺が腫れていた。そこでどうしたかというと、自分の指で腫れた扁桃腺をグリグリなでまわした。これがカソリ流の治し方。「カソリ流手当て」なのである。それを温泉に入るたびに繰り返した。
この宿に着くころには、もう扁桃腺の腫れは引き、痛みは薄れ、熱っぽさも消えていた。人間の体というのはそういうものなのだ。
薬の力に頼らなくっても、自分自身の体内にある力で治せるものなのである。薬を飲むことによって、その力がどんどんと消えていく。
「薬大嫌い人間」のカソリはそう思っている。
朝湯 | 豊浦温泉「しおさい」 |
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朝食 | 豊浦温泉「しおさい」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、生卵、海苔、キンピラゴボウ、がんもどき、こぶ巻き、梅干し、漬物 |
9時 | 豊浦温泉「しおさい」を出発 |
2525湯目 | 洞爺湖温泉「洞爺湖観光ホテル」(500円) |
2526湯目 | 壮瞥温泉「かわなみ」(500円) |
2527湯目 | 仲洞爺湖温泉「来夢人の家」(390円) |
2528湯目 | 財田温泉「財田温泉」(460円) |
昼食 | 財田温泉「財田温泉」 ハンバーグステーキ(1200円) |
2529湯目 | 洞爺温泉「洞爺いこいの家」(380円) |
2530湯目 | 洞爺月浦温泉「ポロモイ」(600円) |
2531湯目 | 留寿都温泉「留寿都温泉」(200円) |
登川温泉「寿楽荘」(休業中) | |
ふるっぷ温泉(定休日) | |
2532湯目 | 伊達温泉「伊達温泉」(390円) |
2533湯目 | 滝之町温泉「ゆーあいの家」(390円) |
夕食 | 国道453号沿いの「セイコーマート」コンビニ弁当 |
2534湯目 | 久保内温泉「久保内ふれあいセンター」(390円) |
20時20分 | ばんけい温泉「ばん岳荘」(1泊朝食5500円) |
2535湯目 | ばんけい温泉「ばん岳荘」 |
本日の走行距離数 190キロ | |
本日の温泉入浴数 11湯 |
豊浦温泉「しおさい」の朝湯に入る | 「しおさい」から見る内浦湾(噴火湾) | 「しおさい」の朝食 |
「しおさい」を出発 | 洞爺湖温泉「洞爺湖観光ホテル」の露天風呂に入る | 仲洞爺湖温泉「来夢人の家」 |
「来夢人の家」から見る洞爺湖 | 財田温泉「財田温泉」 | 「財田温泉」の湯 |
「財田温泉」の「ハンバーグステーキ」 | 洞爺温泉「洞爺いこいの家」 | 「洞爺いこいの家」の湯 |
洞爺湖畔を行く | 洞爺月浦温泉「ポロモイ」 | 蝦夷富士(羊蹄山)に向かって走る! |
留寿都温泉「留寿都温泉」 | 「留寿都温泉」の湯 | 滝之町温泉「ゆーあいの家」 |
「セイコーマート」の「のり弁」 |