温泉めぐり日本一周[263日目]
投稿日:2020年2月13日
間一髪、セーフ!
はぼろ温泉「サンセットプラザはぼろ」の朝湯に入る。大浴場と露天風呂はともに濁り湯。濃い味がする。湯から上がると、バイキングの朝食。朝粥のあといつもの「三杯飯」。最後はデザートのフルーツポンチにたっぷりとヨーグルトをかけて食べる。
9時30分、はぼろ温泉「サンセットプラザはぼろ」を出発。羽幌からは来た道を戻り、2湯に入った。
第1湯目は旭温泉「旭温泉」の湯。国道232号から6キロほど走り、舗装路の尽きたところにある。ここには大浴場の「旭の湯」と露天風呂の「富士見の湯」、2つの源泉。大浴場には熱めの湯(黄土色)と温めの湯(橙色)の2つの湯船がある。露天風呂はツルツル湯の黒湯。「旭の湯」はナトリウム−塩化物泉、「富士見の湯」はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉で泉質が異なっている。
第2湯目はしょさんべつ温泉「岬の湯」。大浴場と露天風呂はともに塩分の濃い湯。露天風呂からは北に長く延びる海岸線を一望する。「絶景湯」だ。北西の季節風が吹き荒れているが、冷たい風も湯に入っていれば気にならない。白い波頭が立つ荒れた日本海を湯につかりながら眺めた。
羽幌に戻ると、今度は国道232号を南へ。
第3湯目は苫前のとままえ温泉「ふわっと」の湯。大浴場と露天風呂。ともに塩分の濃い湯。露天風呂からは日本海の海岸線を一望する。
国道232号沿いの「小平の鰊番屋」へ。ここが「カブタン指令第17号」のポイント。豪壮な建物。柱や梁の太さに目を奪われる。大勢の漁夫たちが寝起きした建物内部のあまりの広さにも目を奪われる。日本海沿岸でのかつてのニシン漁のすごさを今に伝える「小平の鰊番屋」だ。
ここで昼食。「焼ニシン定食」を食べた。これはよかった。上手に焼き上げたニシン。それに具だくさんの「三平汁」がついている。「ニシンの三平汁」だ。北海道を代表する郷土料理の「三平汁」はふつうはサケだが、ニシンもなかなかのもの。脂ののった輪切りのニシンが汁に入っている。「焼きニシン」とはまた違うトロッとした脂分がよかった。
国道232号で留萌へ。猛烈な風。大型トラックが対向車線を疾走してくるのに、風に舞い、センターラインをあやうくはみ出しそうになったときは心臓が止まらんばかりに凍りついた。間一髪、セーフ!
第4湯目は留萌郊外の神居岩温泉。「ホテル神居岩」の湯に入る。大浴場の内風呂のみ。硫黄泉だが無味無臭の湯。若干の色つき湯。
留萌からは国道231号で日本海を南下する。
第5湯目は岩尾温泉「あったま〜る」の湯。高台にある温泉なので、すさまじい風が吹きつけている。うなりを上げる風の音のすごさに恐怖をおぼえたほどだ。ここには大浴場と露天風呂があるが、露天風呂の入口には鍵がかけられ、外に出られないようにしてあった。それほどの風の強さだった。
雄冬岬を過ぎると風は幾分、弱まった。気温も上がった。そのおかげですこしは楽なナイトランになった。
第6湯目は浜益温泉。国道231号から4キロほどの「浜益保養センター」の湯に入った。大浴場と露天風呂。無色透明の湯。
第7湯目は石狩川の河口に近い石狩温泉「番屋の宿」。大浴場と露天風呂。黒湯で無味無臭の湯。湯から上がったのは21時30分。この時間になってもまだ、宿が決まっていない…。どうしようか、どこに行こうか、決めかねていたのだ。
そのとき、ひらめいた。
「江別だ!」
すぐさま江別温泉の「富士屋旅館」に電話をする。
「いいですよ。ただし10時までに来て下さいね。お湯を落とさないで待ってますから」
石狩温泉から江別温泉までは、近いとはいっても20キロ以上ある。
「よーし、行くゾ!」
気合一発、DR−Z400SMにムチを入れ、夜道を激走。時々、ザバーッと激しい雨が降ってくる。
「やれるもんならやってみな!」
と、まるで天気に挑戦状を叩きつけられているかのようだった。
だが、そのすぐあとでは雲が切れ、大きな月が顔を出した。なんという天気だ。
国道231号→国道337号で江別へ。
江別駅前に到着したのは22時10分。10分遅れならまあ、大丈夫だろうと、「富士屋旅館」に行く。
すると女将さんはいやな顔ひとつしないで、
「よく来てくれた!」
といって大歓迎してくれたのだ。
すぐさま第8湯目の「宿湯」に入る。大浴場の内風呂のみ。塩分の濃い茶色っぽい湯の色。湯から上がると、自販機でカンビールを買い、それを部屋で一気に飲んだ。江別に着くことで精一杯だったので、コンビニ弁当も買えず、夕食は食いっぱぐれ。カンビール1本だけの夕食になった。
朝湯 | はぼろ温泉「サンセットプラザはぼろ」 |
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朝食 | はぼろ温泉「サンセットプラザはぼろ」 バイキング |
9時30分 | はぼろ温泉「サンセットプラザはぼろ」を出発 |
2743湯目 | 旭温泉「旭温泉」(500円) |
2744湯目 | しょさんべつ温泉「岬の湯」(500円) |
2745湯目 | とままえ温泉「ふわっと」(500円) |
小平の「鰊番屋」 | |
昼食 | 「鰊番屋」焼きニシン定食(1200円) |
古丹別温泉「ななかまど館」(390円・天然温泉ではないようなのでカウントしない) | |
2746湯目 | 神居岩温泉「ホテル神居岩」(500円) |
2747湯目 | 岩尾温泉「あったま〜る」(500円) |
2748湯目 | 浜益温泉「浜益保養センター」(500円) |
2749湯目 | 石狩温泉「番屋の湯」(900円) |
22時10分 | 江別温泉「富士屋旅館」(1泊朝食6450円) |
2750湯目 | 江別温泉「富士屋旅館」 |
夕食 | ナシ |
本日の走行距離数 359キロ | |
本日の温泉入浴数 8湯 |
はぼろ温泉「サンセットプラザはぼろ」の朝湯に入る | 「サンセットプラザはぼろ」の朝食 | 「サンセットプラザはぼろ」を出発 |
旭温泉「旭温泉」 | 初山別のしょさんべつ温泉「岬の湯」 | しょさんべつ温泉「岬の湯」から見るオホーツク海の海岸線 |
苫前から見るオホーツク海 | 小平の「鰊番屋」 | 小平の「鰊番屋」を見学する |
小平の「鰊番屋」の内部 | 昼食の「焼きニシン定食」 | 「焼きニシン定食」の「ニシンの焼魚」 |
「焼きニシン定食」の「ニシンの三平汁」 | 神居岩温泉「ホテル神居岩」 | 江別温泉「富士屋旅館」で飲むカンビール。これが今晩の夕食… |