温泉めぐり日本一周[264日目]
投稿日:2020年2月15日
カブタンがやって来た
江別温泉「富士屋旅館」の朝湯に入る。塩分を含んだ湯。湯から上がると、待望の朝食。何しろ昨夜は夕食にありつけなかったのでもう腹ペコ。ご飯、味噌汁、ニシンの焼魚、タラコ、生卵、納豆、煮物、揚物、漬物の朝食を夢中で食べた。いつもは「三杯飯」だが、今朝は「四杯飯」だ。
部屋に戻るとパソコンを開く。もう毎日の日課になっている「カブタン指令」を見るためだ。
「カブタン指令第18号」はなんと緊急指令で、「朝食を食べ終わったら、すぐに外に出なさい!」というもの。あわてて宿への支払いをすませ、外に出ると、カブタンがにこやかな笑顔でもって立っていた。「カブタン旦那」の運転で旭川から来てくれた。
さっそく江別駅前でのカブタンとの出会いの儀式。
「カブタ〜ン!」
「カソリさ〜ん!」
旭川駅前での「みわ姉」との熱い抱擁にひきつづいて、江別駅前での熱い抱擁か…。と思われたが、ご通行中のみなさんはさておいて、「カブタン旦那」の目の前ではちょっとはばかれるのでやめにした。残念…。
そんなカブタン夫妻の見送りを受け、国道12号で札幌の中心街に入っていく。
ビルの谷間の時計台近くで国道5号に入ると、札幌駅前を通り、小樽方向へ。
第1湯目は札幌手稲温泉の「極楽湯」。大浴場と露天風呂。ここは日本各地で入っている温泉チェーンの「極楽湯」。札幌が日本最北の「極楽湯」になる。
「極楽湯」から国道5号に向かっていく途中では、後ろの車からクラクションを鳴らされた。何と「仕事人さん」ではないか。今回はバイクではなく車。まだ小さい娘さんを乗せている。
「仕事人さん」と一緒に第2湯目の朝里川温泉へ。
朝里川温泉「花の湯朝里殿」の大浴場と露天風呂に、「仕事人さん」と一緒に入った。ここのマスコット、ラッコ?の「ゆうゆ君」はかわいらしい。
朝里川温泉「花の湯朝里殿」の湯から上がると「仕事人さん」と別れた。
国道5号で小樽へ。さらに余市へ。余市からは国道229号で積丹半島に入っていく。「積丹半島一周の温泉めぐり」の開始だ。
第3湯目は余市川温泉「宇宙の湯」。屋根のスペースシャトルが目印だ。大浴場と露天風呂。露天風呂は木の湯船。湯から上がると、「仕事人さん」からの差し入れの「チーズブッセ」を食べた。
第4湯目は古平のふるびら温泉「一望館」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。2つの湯船はともにきれいな赤湯。湯温はほとんど変わらない。
積丹半島の東海岸から北海岸へ。
第5湯目は積丹温泉「岬の湯しゃこたん」。大浴場と露天風呂。露天風呂からは日本海を一望。左手には神威岬が見える。ほぼ無色透明の湯で塩分が濃い。湯から上がると、体にはべとつき感が残った。
第6湯目はシララ温泉。温泉旅館&食堂「北都」の「シララ姫の湯」に入る。ほぼ無色透明の湯で、かすかな甘味。浴室からは日本海を一望する。
積丹半島の西海岸へ。夕日を浴びて海がキラキラ光っている。
第7湯目は珊内温泉「珊内ぬくもり温泉」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。無色透明の湯につかる。浴室からは夕日に染まってきらめく海を見る。
第8湯目は神恵内温泉「竜神荘」の湯。ここも大浴場の内風呂のみ。浴室からは珊内温泉「珊内ぬくもり温泉」と同じように、夕日に染まる日本海を見る。海の見える温泉というのはいいものだ。
第9湯目は積丹半島横断の道道998号沿いにある998温泉「リフレッシュプラザ」の湯。大浴場と露天風呂。ともに濁り湯で塩分の濃い湯。ここは日本でも有数の強食塩泉の温泉だ。
第10湯目は国道229号沿いの盃温泉「国民宿舎もいわ荘」の湯。驚いたことに、ここでは「カブタン夫妻」がぼくを待ち構えていた。夫妻は今日のカソリの動きを見ながら、「きっとここにやって来るに違いない」と推測して、待ち構えていたのだ。
我々は今晩、ここで一緒に泊まることにした。夕食も用意してもらえることになった。「さー、宴会だ〜!」
俄然、張り切ってしまう。
まずは第10湯目の「宿湯」に入り、食堂での夕食開始。カブタン夫妻と一緒に食べる。その前にビールで乾杯。
「乾杯!」
「乾杯!」
と、乾杯をくり返し、何本ものビールをあけた。
カブタンは強い。まったくピッチを落とさずにグイグイ飲み干し、次々に空にしていく。ぼくだって負けてはいられない。あっというまにビールの空きビンがズラズラズラッと並ぶ。ビールを浴びるようにして飲んだところで、サケのチャンチャン焼き、宗八カレイの焼き魚、刺身、カニ、タコ、つぶ貝、茶碗蒸し…の夕食を食べた。
食堂での夕食を終えると、今度はカブタン夫妻の部屋に舞台を移しての飲み会だ。
2次会では、カブタン夫妻が車に積んで持ってきた北海道各地の地酒を飲む。
一升びんとか五合びんとか…、何種もの地酒を次々に飲む。
カブタン旦那は早々とダウン。そんな旦那を尻目に平然と飲み続けるカブタン。
カブタン、恐るべし!
カブタンは強い!
ほんとうに強い!!!
「しまった…」
と思ったときはもう遅かった。
ぼくはだんだんと意識が朦朧としてくる。呂律もまわらなくなってくる。しかし、それでもカブタンに負けずに飲みつづけた。
ほとんどの酒ビンを飲みつくし、空にしたところで我々の宴会はお開きになった。日付は変わり、午前1時か2時頃か。まっすぐ立って歩くこともできず、自分の部屋に這うようにして戻った。
驚いたのはカブタン。それだけ飲んでも平然とした顔つきで、
「おやすみなさい、カソリさん!」
という。
いやはやいやはや、カブタン、参りましたよ!
朝湯 | 江別温泉「富士屋旅館」 |
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朝食 | 江別温泉「富士屋旅館」 ご飯、味噌汁、ニシンの焼魚、タラコ、生卵、納豆、煮物、揚物、漬物 |
9時 | 江別温泉「富士屋旅館」を出発 |
出会い カブタン夫妻 | |
2751湯目 | 札幌手稲温泉「極楽湯」(390円) |
出会い 仕事人さん | |
2752湯目 | 朝里川温泉「花の湯朝里殿」(600円) |
2753湯目 | 余市川温泉「宇宙の湯」(390円) |
昼食 | 仕事人さん差し入れの「チーズブッセ」 |
2754湯目 | ふるびら温泉「一望館」(500円) |
2755湯目 | 積丹温泉「岬の湯しゃこたん」(600円) |
2756湯目 | シララ温泉「温泉旅館北都」(500円) |
2757湯目 | 珊内温泉「珊内ぬくもり温泉」(500円) |
2758湯目 | 神恵内温泉「竜神荘」(500円) |
2759湯目 | 998温泉「998温泉」(500円) |
18時20分 | 盃温泉の国民宿舎「もいわ荘」(1泊2食9700円) |
2760湯目 | 盃温泉の国民宿舎「もいわ荘」 |
出会い カブタン夫妻 | |
夕食 | ご飯、味噌汁、刺身、カニ、タコ、つぶ貝、茶碗蒸し、サケのチャンチャ焼き、宗八カレイの焼魚 |
本日の走行距離数 179キロ | |
本日の温泉入浴数 10湯 |
江別温泉「富士屋旅館」の朝湯に入る | 「富士屋旅館」の朝食を食べる | 江別駅前でのカブタンとの出会い |
札幌手稲温泉「極楽湯」 | 「仕事人さん」からの差し入れの「チーズブッセ」 | ふるびら温泉「一望館」 |
積丹温泉「岬の湯しゃこたん」 | 積丹半島北海岸の海。神威岬が見える | シララ温泉「温泉旅館北都」 |
積丹半島北海岸の海。積丹岬が見える | 神恵内温泉「竜神荘」 | 盃温泉の国民宿舎「もいわ荘」の夕食 |
国民宿舎「もいわ荘」の夕食の「サケのチャンチャン焼き」 | 「サケのチャンチャン焼き」を開くとこうなる | 国民宿舎「もいわ荘」の夕食の「宗八カレイの焼き魚」 |