ジクサー150分割日本一周[02]
投稿日:2020年5月11日
IWATEモーターサイクルフェスタ
2017年2月18日、仙台駅東口の「東横イン」の朝食を食べ、7時30分に出発。仙台から花巻までは東北新幹線で行く。
仙台発8時02分の盛岡行きの「やまびこ41号」に乗る。岩手県に入ると、雪景色になった。
9時07分、新花巻駅に到着。駅には小原信好さんが迎えに来てくれた。小原さんの車で花巻市交流会館の「IWATEモーターサイクルフェスタ」の会場へ。ここで日本初公開のスズキ・ジクサー150と出会うことになる。150ccバイクとは思えないほどの車格で20ccバイク、もしくは25ccバイクのようにも見える。125ccバイクと違って、150ccバイクならば高速道路も走れる。ジクサー150は本格派のバイクなのだ。「満タンにすれば500キロ以上は走れますよ」
というスズキの担当の方の一言に、ぼくの心は強烈にひきつけられた。
「よーし、やってやろう。ジクサー150で日本中をまわってやろう!」
と、その瞬間に決心したのだ。電光石火の決心だ。
「IWATEモーターサイクルフェスタ」でのジクサー150との出会は、それほどインパクトのあるものだった。
「ジクサー150での分割日本一周」に旅立つのは3月2日。「IWATEモーターサイクルフェスタ」からわずか15日後のことなのである。
「IWATEモーターサイクルフェスタ」の開幕は10時。オープニングのセレモニーのあと、同時開催のカメラマン小原信好さんの写真展、漫画家そのだつくしさんの作品展、イラストレーター白虎さんのバイクイラスト展も始まった。
小原さんの案内で各ブースを見てまわったが、みなさんから声をかけられ、うれしいやら恥ずかしいやらで有名人になったかのような気分を味わうカソリだった。
昼食のあと、14時から小原さんとのトークショーが始まった。
『ツーリングマップル東北』の初期の頃は小原さんが表紙の写真撮影をしてくれていた。そんな思い出話から始まり、「温泉めぐり日本一周」(2006年〜2007年)で何度も同行してくれた話、あちこちで二人で飲んだくれた話…と、二人のトークショーはとどまることを知らない。あっというまに1時間あまりのトークショーが終わると、盛大な拍手をいただいた。そのあとのサイン会には長い列ができた。
「あ〜、花巻まで来てよかった!」
と思うカソリだった。
カソリ&オバラッチ
16時に第1日目の「IWATEモーターサイクルフェスタ」が終了すると、小原さんの車で花巻南温泉郷の大沢温泉「山水閣」へ。大会の関係者、参加者のみなさんたちと一緒に川沿いの露天風呂の湯につかる。湯から上がると大宴会の開始。「カソリ&オバラッチ」は正体をなくすほどに飲んだ。「オバラッチ」というのは小原さんのこと。我々はいつもこうなのだ。
翌2月19日、大沢温泉「山水閣」の朝湯に入り、朝食を食べ、小原さんの車で「IWATEモーターサイクルフェスタ」の会場へ。第2日目の小原さんとのトークショーは午前中で11時から。2日連続で聞きにきてくれた人たちもかなりいたので、すばやくトークの内容を替えて話す「カソリ&オバラッチ」だった。
トークショーを終え、サイン会を終え、用意していただいた昼食を食べると、小原さんに新花巻駅まで送ってもらった。忘れることのできない「IWATEモーターサイクルフェスタ」になった。
「やまびこ47号」に乗る
さー、北へ!
新花巻駅13時42分発の盛岡行きの東北新幹線「やまびこ47号」に乗る。
盛岡駅で14時37分発の新函館北斗行きの東北・北海道新幹線「はやぶさ19号」に乗り換える。新青森駅到着は15時31分。
新青森駅で奥羽本線に乗り換え、青森駅に到着したのは15時48分。青森はボソボソ雪が降っていた。
青森駅前の「新鮮市場」を歩き、市場内の食堂で「いくら丼」を食べた。
今晩の宿は青森駅前の「東横イン」。部屋で青森到着を祝って缶ビールで乾杯。腹にしみるうまさ。青森からは太平洋岸を南下していくのだ。