ジクサー150分割日本一周[84]
投稿日:2020年9月6日
肥後の一宮「阿蘇神社」
名残おしい北阿蘇外輪山の城山展望所を出発し、阿蘇カルデラ内に下っていく。
一の宮町(阿蘇市)の町中に入ると阿蘇神社へ。地名からもわかるように、ここは肥後の一宮。まずはふんだんに湧き出ている門前の「神の泉」を飲む。昔からの不老長寿の名水として知られている。
鹿島神宮(茨城)、筥崎宮(福岡)と並ぶ「日本三大楼門」の楼門には、すっぽりとシートがかけられて修復中。熊本地震で大きな被害を受けたのだ。
拝殿は倒壊し、再建中。新しい土台ができていた。幸いなことに、一の神殿と二の神殿、三の神殿の本殿は残った。拝殿がなくなってしまったので、本殿はまる見え。
それにしても不思議なのは、まわりの家々にはほとんど地震の被害はみられないのに、阿蘇神社だけがやられたことだ。
幾多の阿蘇の大噴火を切り抜けてきた阿蘇神社なだけに、今回の熊本地震でも阿蘇神社がすべての禍を背負い、地域の住民たちを守ったのだという話を聞いた。
ということで、熊本地震以前の阿蘇神社を見てもらおう。
阿蘇神社の神門は迫力満点の楼門。拝殿も堂々とした造りだ。その後ろに一の神殿から三の神殿までの本殿がある。一の神殿に主祭神の健磐龍(たけいわたつ)命がまつられている。阿蘇を開いた伝説の健磐龍命は神武天皇の孫。阿蘇神社の御神体は噴煙を上げる阿蘇山だ。
倒壊した阿蘇神社の拝殿は再建中。本殿は無事だった! | 柵の外から阿蘇神社の本殿を見る | 阿蘇神社に奉納された肥後の酒 |
阿蘇神社前の家には地震の被害は見られない | 熊本地震以前の阿蘇神社の楼門 | 熊本地震以前の阿蘇神社の拝殿 |