ジクサー150分割日本一周[117]
投稿日:2020年10月28日
大津波に残った波立薬師を参拝
四倉(いわき市)の道の駅「よつくら港」でジクサー150を止めて小休止。モーニングコーヒーの缶コーヒーを飲む。四倉から国道6号は久之浜バイパスになるが、右折して旧道(県道395号)を行く。
まずは波立岬で止まる。波立岬から北に延びる波立海岸の防潮堤はすでに完成している。海水浴場も整備された。大津波に残った波立薬師を参拝し、橋でつながっている弁天島に渡る。この橋も今では渡れるようになっている。その突端の岩場に立つ赤い鳥居まで行く。この鳥居は大津波にも奇跡的に残った。
つづいて久之浜に行く。ここも防潮堤は完成し、久之浜海岸の防災緑地の植栽も終わっている。防災緑地にはクロマツ、クヌギ、コナラ、エゴノキ、スタジイ、タブノキ、ヤマザクラ、ヤマボウシが植えられているが、それぞれの木はすでに根をおろし、大きくなり始めている。海側はクロマツの林だ。
大津波にも、その直後の大火にも残った久之浜海岸の秋葉神社(稲荷神社)の社殿に隣り合って、「東日本大震災追悼伝承之碑」が建てられた。
それには次のように彫り刻まれている。
大地震が起きたら大津波が来る。
直ぐ逃げろ、高台へ。
一度逃げたら絶対に戻るな。
「東日本大震災追悼伝承之碑」とともに、碑文と、66名の犠牲者の名前が刻まれた石碑も建っている。
久之浜の海岸から久之浜漁港へ。目の前の岬が殿上崎。久之浜漁港と殿上崎はセットのようなもの。天然の大防波堤の殿上崎あっての久之浜漁港なのだ。