ジクサー150分割日本一周[210]
投稿日:2021年6月2日
消えゆく北海道の鉄路
静内の真歌公園をひとまわりしたところで、静内の町に戻り、JR日高本線の静内駅前でジクサー150を止めた。静内駅は静内の町の玄関口だが、日高本線の「鵡川〜様似」間は運休中で、その間の廃線は決定的だという。
(結局、そのあと、2021年4月1日に廃線になった。これでまた、北海道から鉄路が消えた。日高本線は苫小牧と様似を結ぶ全長146キロの路線だが、残ったのは「苫小牧〜鵡川」の30キロだけになった)
写真の分県地図(昭文社)を見てもらいたい。これは1978年に発行された「北海道版」で、我が「30代編日本一周」(1978年)の時に使った。ぼくは昭文社の分県地図が大好きで、今でも愛用している。一目でわかるのがすごくいい。
まあ、それはおいて、この1978年の「北海道」はすごく貴重な地図だと思っている。というのは北海道の全道に張りめぐらされた鉄道網のすべてがのっているからだ。この時の「日本一周」では、今はなき興浜南線の栄丘駅で駅泊したり、深名線の蕗之台駅で小休止した思い出は忘れられない。これ以降、北海道の鉄道は次々に廃線になり消えていった。現在の時刻表の北海道路線図を見ると、悲しくなるくらにスカスカだ。
静内駅前を出発し、国道235号を行く。三石の町を過ぎ、昨晩泊ったみついし昆布温泉「歳三」の前を通り、浦河町に入る。浦河でもJR日高本線の浦河駅前で止まり、浦河駅の構内を見てまわるのだった。