カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

雨竜沼湿原

投稿日:2010年11月11日

高層湿原の木道を歩く

雨竜沼湿原


 北海道遺産の「増毛の歴史的建造物群」のある増毛から留萌に戻ると中心街を走り、日本海に突き出た黄金崎に立ち、郊外の神居岩温泉「ホテル神居岩」の湯に入った。さっぱりしたとことろで国道233号で深川へ。深川からは道央の幹線、国道12号を南下。滝川では「松尾ジンギスカン」の本店でジンギスカンを食べた。ジンギスカンも北海道遺産だ。滝川から国道12号で深川方向に戻り、江部乙駅前の江部乙温泉に泊まる。温泉銭湯風の江部乙温泉では宿泊も可。ここは「300日3000湯」のなつかしの温泉。翌朝は朝湯に入り、朝食を食べ、北海道遺産の雨竜沼湿原に向けて出発。スズキDR?Z400Sを走らせ、石狩川を渡り、雨竜町に入る。国道275号を横切り、道道432号で暑寒別岳へとつづく山並みに入っていく。平野から山地へと風景は一変する。

留萌郊外の神居岩温泉
滝川の「松尾ジンギスカン」


江部乙温泉の朝湯に入る
江部乙温泉の朝食


雨竜沼湿原を目指して江部乙温泉を出発!
江部乙を流れる石狩川


石狩川流域の石狩平野
石狩川の堤防上で


 暑寒ダムを通り過ぎ、落ち葉の敷きつめられた道を走る。舗装とダートが交互するまだら状の道。江部乙の駅前から30キロ走ったところで雨竜沼湿原の入口に到着。そこには暑寒別岳登山の山小屋「南暑寒荘」がある。
 駐車場にDRを停め、雨竜沼湿原から流れてくるペンケペタン川沿いの山道を歩いていく。この山道は暑寒別岳への登山道にもなっている。

暑寒ダム
雨竜沼湿原への道


 途中、白竜の滝を見、1時間半ほど登ると雨竜沼湿原に到着。南北2キロ、東西4キロの広々とした大湿原だ。木道が延び、その先には南暑寒岳(1290m)と暑寒別岳(1492m)が聳えている。
 雨竜沼湿原は標高850メートルの溶岩台地に広がる日本有数の高層湿原で、暑寒別天売焼尻国定公園の一部になっている。
 ラムサール条約に基づく国際保護湿地として登録されている。ここには大小二百数十の池塘が点在し、湿原の中央をペンケペタン川が蛇行して流れている。
 7月から8月にかけてはエゾカンゾウやタチギボウシなどの群落が咲き誇り、湿原を一面の花畑に変えるという。湿原の木道脇に立つ案内板によると、ミズバショウは6月上旬から6月下旬、ヒオウギアヤメは7月中旬から8月上旬、エゾリンドウは8月下旬から9月中旬にかけて咲くという。
 冷たい風に吹かれながら雨竜沼湿原の木道を歩いたが、この季節だと花はまったく見られない。また今度、ぜひとも花の季節に雨竜沼湿原を訪れたいと思った。そのときは暑寒別岳に登ろう!

雨竜沼湿原入口のキャンプ場
雨竜沼湿原への山道


雨竜沼湿原から流れてくるペンケペタン川
白竜の滝


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